【ステップ(9795)】配当B(78点)・利回り3.91%・20期連続増配 — 2026年9月期 中間期

保有中(筆者が当該銘柄を保有)📁 サービス業

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📌本記事は旧期(過去四半期)の決算分析です。 同銘柄の最新カルテをご覧ください。→ 最新版を見る

結論: 20期連続増配+総還元二段構え、本業ど真ん中の生徒数増。

📊 スコア: B 78点
💰 配当: 前期85円→今期88円予想(+3円増配)、20期連続増配後の21期目見込み
良い点: 20期連続増配、営業CF安定性満点、自己株買い671百万円
⚠️ 注意点: 配当方針が定性的、少子化逆風、ROE 9.9%


1. 業績ハイライト

  • 中間売上: +2.4%、期中平均生徒数 +2.6% の本業ど真ん中の成長。
  • 営業利益: +1.2%営業利益率28.5%(前年同期28.8%)で高水準を維持。
  • 通期進捗: 営業益60.4%・純益61.6%は塾業界の2Q偏重(入試期=授業料ピーク)で例年並み。
  • 株主還元: 期中671百万円の自己株買い+88円増配予想で配当+総還元の二段構え。

2. 配当判断サマリー

  • 中間配当 40→44円(+4円)で当期通期予想88円(中間44円+期末44円・前期85円から+3円増配)へ。
  • 配当性向49.9%維持+20期連続増配後の21期目見込み+コロナ期も増配の耐性実績。
  • 2013年9月期の年間28.00円に含まれる記念配当5.00円を除くと、実質普通配当ベースでは2006年9月期から20期連続増配。表面DPSで2014年9月期が減配に見えるのは記念配当の剥落による。
  • 短信に累進配当DOE目標の明示宣言は無く、「配当性向50%近辺で安定的に推移」の運営。

3. スコア内訳

配当持続性ランク: B(78/100点) ★★★★☆

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 37 配当性向7、DOE 7、利回り7、配当方針6、増配耐性10
財務 25 22 自己資本比率10、ネットキャッシュ7、営業CF安定性5
収益 25 19 営業利益率15、ROE 4
合計 100 78

当社は関係会社を持たず財務諸表を単体(非連結)で作成しているため、本カルテの数値はすべて単体ベース。中間期カルテのため、配当・収益カテゴリは「中間期累計実績+2026年9月期通期予想」、財務カテゴリは中間期末の貸借対照表を基準に採点している。

3-1. 主な加点(高得点項目)

  • 営業利益率 15/15: 23.9%(中間期28.5%)、学習塾として極めて高水準
  • 増配減配耐性 10/10: 実質普通配当ベースで20期連続増配+コロナ期も増配維持(2020/9期38→40円)+当期通期+3円増配予想、ガイド最高水準
  • 自己資本比率 10/10: 89.7%(中間期90.6%)、60%以上で満点・サービス業として鉄壁水準
  • 営業CF安定性 5/5: 過去5年営業CF 37.2→30.6→28.5→33.8→33.8億円、平均32.8億からの最大偏差±15%以内でガイド最高水準
  • 配当性向 7/10: 49.9%、サービス業中央値35%から+14.9pt(+10〜+20pt帯)
  • 配当利回り 7/10: 3.91%(88円予想 ÷ ¥2,252)、3.5〜4.5%帯
  • DOE 7/10: 4.89%(DPS85÷BPS1738.76)、3〜5%帯
  • ネットキャッシュ 7/10: +7,484百万円(中間期末の現金及び預金7,586百万円 − 有利子負債102百万円)、時価総額約375.4億円に対して19.9%(10〜30%帯)

3-2. 主な減点(低得点項目)

  • ROE 4/10: 通期予想ベース9.9%(予想純利益2,754百万円÷中間期末自己資本27,743百万円=9.93%)、自己資本の厚さで分母が膨らみ5〜10%帯。前期実績は10.0%(2025年9月期決算短信の自己資本当期純利益率)

3-3. 全体所感

  • スコアの中心要素: 財務22/25(自己資本比率89.7%+営業CF安定性満点)+収益19/25(営業利益率満点)+増配耐性10点で土台が極めて厚い
  • 主な減点要因: 配当方針6点(累進・DOE宣言なし)+ROE 4点(自己資本厚さで構造的に伸びにくい)が78点の天井を作る
  • ランク境界の判断: 累進配当宣言 or DOE目標明示+ROE10%超で B(78)→A(85)射程、少子化加速で本業縮小なら C 下振れ

※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 20期連続増配を継続(実質普通配当ベース・2006年9月期14円→2025年9月期85円)+当期通期+3円増配予想で21期目見込み
  • 過去5年営業CF変動±15%以内(37.2/30.6/28.5/33.8/33.8億円)で安定性スコア満点、本ブログで2銘柄目
  • 神奈川県学力向上進学重点校8校すべてで塾別合格者数1位(占有率53.3%)の圧倒的競争優位
  • 配当+自己株買い671百万円(発行済の約7.0%が自己株式)で総還元姿勢が明確

4-2. ⚠️ Cons

  • 配当方針が定性的 — 累進配当宣言・DOE目標いずれも明示宣言なし、「性向50%近辺で安定推移」運営のみ
  • 少子化加速(特に県西・県央エリア)による募集停滞感を会社が正直に開示
  • 教師確保の難易度上昇+新規エリア(川崎・横浜東部南部)の立ち上がりスピードが読みにくい
  • 投資有価証券49.9億円(前期47.0億から増加)の運用方針開示がもう少し欲しい

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有しています(株数は非開示・2026年5月時点)。


5. 筆者メモ

筆者がステップを保有しているのは、ポートフォリオの教育セクター分散枠という位置づけに加え、自己資本比率90%・営業CF変動±15%以内・自社物件保有という財務とキャッシュフローの安定性、及び20期連続増配(コロナ期も維持)と自己株買いを組み合わせた二段構えの総還元を評価している為。少子化による県西・県央の募集停滞は構造的な逆風だけに、生徒数の増勢維持と通期88円(21期目増配)の実現、累進宣言やDOE目標の追加を注視。


6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

項目
2025/9期実績 中間40円+期末45円=85円
2026/9期実績(中間) 中間44円(+4円、前期中間40円から増額)
2026/9期予想 中間44円+期末44円=88円(+3円増配、20期連続増配後の21期目見込み)
配当性向(単体) 49.9%(85円 ÷ EPS170.35円、当期通期予想 49.9% で水準維持)
DOE 4.89%(DPS85円 ÷ BPS1738.76円)
配当利回り 3.91%(88円 ÷ ¥2,252、2026-05-15終値、J-Quants API)
配当方針 「配当性向50%近辺で安定的に推移」の運営方針(短信本文に累進配当宣言・DOE目標は確認できず)
連続増配年数 20期連続増配(実質普通配当ベース・2006年9月期14.00円〜2025年9月期85.00円で、2013年9月期の記念配当5.00円を除いて数えたもの)。当期通期予想88円で21期目となる見込み
期中の自己株式取得 671百万円(発行済株式の約7.0%が自己株式)

6-2. 過去年度 単体DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)

2022年9月期以前の履歴を表示(連続増配の起点年度を含む)
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2005 13.00 31.3%
2006 14.00 31.6%
2007 15.00 29.2%
2008 16.00 28.9%
2009 17.00 28.5%
2010 18.00 29.4%
2011 19.00 29.2%
2012 22.00 75.51 29.1%
2013 28.00(普通23.00+記念5.00) 76.71 36.5%
2014 24.00 81.34 29.5%
2015 26.00 89.25 29.1%
2016 30.00 100.39 29.9%
2017 33.00 110.65 29.8%
2018 34.00 112.40 30.2%
2019 38.00 117.92 32.2%
2020 40.00 81.38 49.2%
2021 45.00 149.71 30.1%
2022 46.00 155.27 29.6%
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2023 72.00 145.71 49.4%
2024 77.00 155.59 49.5%
2025(実績) 85.00 170.35 49.9%
2026(予) 88.00 176.51 49.9%

(注)

  • データ基準: 2012年9月期〜2025年9月期のDPS・EPSEDINET DB(有価証券報告書由来)引用で配当性向は配当÷EPSの再計算値。2005年9月期〜2011年9月期のDPSと配当性向は各期の決算短信「配当の状況」記載値で、同表にEPSの記載がないため「—」とした。2026年9月期(予)のDPS88.00円と予想EPS176.51円は2026年9月期中間期決算短信(2026-04-23開示)記載値
  • 表の起点と株式分割の有無: 期末発行済株式数は2016年9月期から当中間期末まで16,670,000株で一定(2020年9月期・2025年9月期の有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」および各期決算短信)。株式分割・併合はなく、上表のDPSは調整なしでそのまま比較できる
  • 記念配当の内訳: 2013年9月期の年間28.00円には東京証券取引所市場第一部への指定を記念した記念配当5.00円が含まれる(中間16.00円=普通11.00円+記念5.00円・同期決算短信「(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当」)。本ブログの運用では記念配当を除いた実質普通配当ベースで判定するため2013年9月期は23.00円となり、翌2014年9月期の24.00円は増配になる。表面DPSで28.00→24.00円と減配に見えるのは記念配当の剥落によるもので、2005年9月期以降で記念配当・特別配当の記載があるのはこの1期のみ
  • 連続増配の数え方: 実質普通配当ベースでは2005年9月期13.00円を起点に、2006年9月期14.00円から2025年9月期85.00円まで20期連続で増配している
  • 配当政策の特性: 2022年9月期までは配当性向30%前後で推移していたが、会社は2023年9月期から目安を30%から50%へ引き上げた。2023年9月期に+26円(46→72円)の大幅増配、以降は+5〜8円の安定増配で性向50%近辺へ着地

6-3. 配当の評価ポイント(3点)

  • 増配構造: 中間40→44円(+4円)で通期88円予想は中間+期末同額構成、20期連続増配の延長線で性向49.9%水準を維持
  • 方針シグナル: 累進配当・DOE目標の明示宣言は無いが、671百万円の自己株買い(発行済7.0%)で配当+総還元の二段構えを実行
  • 耐性実績: 実質普通配当ベースで20期連続増配。コロナ期の2020年9月期は当期純利益の減少局面でも配当性向を32.2%→49.2%へ広げて38→40円の増配を維持し、翌2021年9月期も45円へ増配

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

中間期累計実績(2025年10月〜2026年3月)

項目 中間実績 前年同期比
売上高 83.56億円 +2.4%
営業利益 23.80億円 +1.2%
経常利益 24.26億円 +1.2%
中間純利益 16.97億円 +2.7%
営業利益率(中間期) 28.5% (前年同期 28.8%)

通期計画 進捗率(Q2 = 標準50%)

指標 中間累計実績 通期予想 進捗率 評価
売上高 83.56億円 164.94億円 50.7% ほぼ標準
営業利益 23.80億円 39.42億円 60.4% 標準上振れ(2Q偏重)
経常利益 24.26億円 40.22億円 60.3% 標準上振れ(2Q偏重)
当期純利益 16.97億円 27.54億円 61.6% 標準上振れ(2Q偏重)

通期予想据え置き。利益進捗60%超は塾業界の2Q偏重(入試シーズン=授業料収入のピーク)による季節性で例年並み。

部門別売上高(中間期)

部門 売上高 前年同期比
小中学生部門 65.81億円 +2.4%
高校生部門 17.75億円 +2.6%

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🟢 軽微 増収の中身は期中平均生徒数 +2.6% の本業ど真ん中の積み上げ・特別利益(固定資産売却益)29百万円は軽微
営業外損益 🟢 軽微 営業 +1.2% ≒ 経常 +1.2% で営業外損益の特殊要因なし
純利益押し上げ要因 🟢 軽微 純利益 +2.7% は経常 +1.2% と概ね整合・特別損益の押し上げは限定的
開示の誠実性 🟢 高 県西・県央方面で少子化による募集停滞感を正直に開示・「教師育成に注力し教務力を強化する」と新規開校抑制方針を明言・学童部門(STEPキッズ)の生徒数661名/6教室拡大の進捗を具体的に開示

業績の質: 高品質(本業の生徒数増主導+一過性要因軽微+開示の透明性高)

7-2. 財務・CFサマリー

指標 2025年9月期(前期末) 2026年9月期 中間期末
営業CF(百万円) 3,382 1,575(中間期累計)
現金及び預金(百万円) 7,844 7,586(△3.3%)
投資有価証券(百万円) 4,700 4,993(+6.2%)
自己資本比率(%) 89.7 90.6(+0.9pt)
有利子負債(百万円) 142 102(△27.9%)
  • 有利子負債: 102百万円。内訳は長期借入金(1年内返済予定分を含む)とリース債務のみで、社債・短期借入金の計上はなく実質無借金に近い
  • ネットキャッシュ: 現金及び預金7,586百万円 − 有利子負債102百万円 = +7,484百万円。時価総額約375.4億円(¥2,252×発行済株式総数16,670,000株・自己株式を含む)に対して19.9%。投資有価証券4,993百万円は投資その他の資産に計上された長期保有分のため算入していない
  • キャッシュ・フロー計算書上の資金: 中間期末の現金及び現金同等物は6,320百万円で、貸借対照表の現金及び預金7,586百万円との差は預入期間3か月超の定期預金(期中1,000百万円を預入)。資金の置き場所の移動が主因で、手元流動性そのものの毀損ではない
  • 過去5年営業CF推移: 37.2億→30.6億→28.5億→33.8億→33.8億円(2021-2025、EDINET DB)、変動±15%以内で安定
  • 自社物件保有: 土地86億円(借金に頼らない蓄積)、学習塾としての独自モデル
  • 自己株式: 1,171,572株(発行済株式総数の7.0%)、期中671百万円買入

7-3. 当期通期業績予想(2026年9月期・変更なし)

項目 予想
売上高 164.94億円
営業利益 39.42億円
経常利益 40.22億円
当期純利益 27.54億円
EPS 176.51円
年間配当 88円(中間44円+期末44円予想・前期85円から+3円増配)

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
中間期売上・営業利益・経常利益・純利益・営業利益率・部門別売上 2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)(2026-04-23開示) 🟢 一次情報
通期業績予想・配当予想 同上「2.配当の状況」「3.2026年9月期の業績予想」 🟢 一次情報
通期実績・EPS・BPS・配当性向・自己資本比率(2025年9月期) EDINET DB 🟢 一次情報
過去配当履歴・EPS推移(2012-2025年9月期) EDINET DB(有価証券報告書由来) 🟢 一次情報
2005-2013年9月期の1株当たり配当額・配当性向、2013年9月期の記念配当5.00円の内訳と名目 2006年9月期・2007年9月期・2008年9月期・2009年9月期・2010年9月期・2011年9月期・2012年9月期・2013年9月期の各決算短信「配当の状況」「利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当」 🟢 一次情報
2016-2020年9月期の1株当たり配当額・発行済株式総数 2020年9月期 有価証券報告書(第42期)「主要な経営指標等の推移」 🟢 一次情報
自己資本比率・現金・有利子負債・営業CF・自己株式 同上「中間貸借対照表」「中間キャッシュ・フロー計算書」「注記事項(発行済株式数)」 🟢 一次情報
過去5年営業CF推移 EDINET DB(2021-2025年9月期) 🟢 一次情報
株価¥2,252(2026-05-15終値) J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報

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本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。