【デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)】配当B(71点)・利回り4.09% — 2025年6月期

観察中(筆者は当該銘柄を未保有)📁 情報・通信業

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📌本記事は旧期(過去四半期)の決算分析です。 同銘柄の最新カルテをご覧ください。→ 最新版を見る

結論: 15期連続増収増益・大幅増配+1:2分割で長期成長継続

📊 スコア: B 71点
💰 配当: 23→36円(+13円・分割後ベース)、来期37.5円予想(+1.5円)
良い点: 15期連続増収増益、ROE25%超、DOE12.23%
⚠️ 注意点: 2023年減配履歴、配当性向48.9%、累進方針非明示


1. 業績ハイライト

  • 売上高 241.59億円(+21.5%)・15期連続増収増益
  • 営業利益 30.13億円(+24.3%)・営業利益率12.5%維持
  • 当期純利益 21.78億円(+29.1%)・5期連続増益
  • EPS 73.69円(+30.7%)・分割後ベース
  • 2026年1月1日効力発生で1:2株式分割を実施(投資単位半額化)

サマリー

  • 本業堅調: 15期連続増収増益はコロナ期含む長期成長銘柄として本ブログ最長クラス、独立系SIer(行政・自治体・企業向け)の幅広い顧客基盤が支柱
  • 大幅増配: 期末配当増額で分割後ベース23→36円(+56.5%)、来期も+1.5円増配予想で2030年「50・50・50」ビジョンの配当性向50%以上目標に沿った進捗
  • 2023年減配履歴: 分割後ベースで20→18円(△10%)の減配履歴あり、業績連動方針の証左でその後再増配したが過去5年内のリスク要因

2. 配当判断サマリー

  • 配当 分割後ベース 23→36円(+13円増配・期末増額)、来期37.5円予想(+1.5円)で3年連続増配へ
  • 配当性向 48.9%(配当÷EPS再計算)は情報・通信業/SIer中央値25%を上回るが、ROE25%超とDOE12.23%で配当原資の質は高水準
  • 過去5年内に2023年減配履歴(分割後ベース 20→18円)あり、コロナ期(2020/2021)減配ではないが「過去5年内減配あり」で耐性スコアは下振れ
  • 2030年「50・50・50」ビジョン(売上500億・営業利益50億・配当性向50%以上)が中期方針として明示、累進配当宣言ではないが数値方針あり

3. スコア内訳

配当持続性ランク: B(71/100点) ★★★★☆

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 29 性向4、DOE10、利回り7、方針6、耐性2
財務 25 20 自己資本10、ネットキャッシュ7、営業CF安定性3
収益 25 22 営業利益率12、ROE10
合計 100 71

3-1. 主な加点(高得点項目)

  • DOE 10/10: 約12.23%(配当総額10.64億÷自己資本87億・推定)で5%以上の満点条件達成、本ブログ掲載銘柄でも極めて高水準
  • ROE 10/10: 25%超(15%以上)で満点、本ブログ掲載銘柄でも最高水準クラス
  • 自己資本比率 10/10: 推定70%前後(60%以上)で満点、SIer業界平均水準
  • 営業利益率 12/15: 12.5%(10〜15%帯)で前期12.2%から +0.3pt改善
  • 配当利回り 7/10: 約4.09%(株価¥917×予想配当37.5円÷917・分割後ベース)で3.5〜4.5%帯
  • ネットキャッシュ 7/10: 時価総額約271億円対比10〜30%帯と推定(プラス・自己資本比率高めで効率的BS)

3-2. 主な減点(低得点項目)

  • 増配減配耐性 2/10: 2023年に分割後ベース20→18円の減配履歴(過去5年内・コロナ期外)あり。3年以上連続増配で回復+来期増配予想だが、5点条件(コロナ期減配+3年連続増配回復)を満たさず2点
  • 配当性向 4/10: 48.9%(情報・通信業/SIer中央値25%・乖離+23.9pt)で20〜30pt帯、直近5期平均も中央値超過

なお営業CF安定性は 3/5(過去5年で2022→2023の変動が±20%を超え volatile 判定・黒字維持だがブレあり)で中庸帯(60%)のため §3-1 / §3-2 のいずれにも掲載していない。

3-3. 全体所感

  • スコアの中心要素: DOE10+ROE10+自己資本比率10+営業利益率12の合計42点が中核、本業の収益性と財務健全性が支柱
  • 主な減点要因: 2023年減配履歴で増配耐性2点・配当性向48.9%(SIer中央値25%対比+23.9pt)で4点・営業CF安定性3点。配当方針が累進宣言ではなく数値目標(配当性向50%以上)に留まる点も影響
  • ランク境界の判断: 2030年「50・50・50超え」達成 + 累進配当宣言で B(71)→ A(85+) 上振れ余地あり。業績連動減配再発なら C 下振れリスクも

※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 15期連続増収増益 — 本ブログ掲載銘柄で最長クラスの長期成長基調、コロナ期も含め拡大継続
  • ROE 25%超・DOE 12.23% — 資本効率と配当の質の両方が本ブログ最高水準クラス
  • 2025/6期は大幅増配(分割後ベース 23→36円・+56.5%)+来期37.5円予想で3年連続増配へ
  • 2030年ビジョン「50・50・50超え」 — 売上500億・営業利益50億・配当性向50%以上を中期目標として明示

4-2. ⚠️ Cons

  • 2023年減配履歴(分割後ベース 20→18円・△10%) — 業績連動調整・その後再増配だが過去5年内のリスク要因
  • 配当性向 48.9% — SIer業界中央値25%を大きく上回り、利益が同水準で続けば配当余力は徐々に縮小
  • 配当方針が累進配当宣言ではない — 大幅減益時の減配リスクは残存(2023年の前例あり)
  • TOPIX Small 2(時価総額約271億円) — 流動性中程度・大型機関投資家からの継続買いは限定的

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有していません(観察対象として継続フォロー予定)。


5. 筆者メモ

15期連続増収増益+ROE25%超+DOE12.23%の三立は本ブログ全銘柄でも最高水準クラス、独立系SIerの長期成長と配当の質の両面で観察価値が高い。

次回(2026/6期 Q1・2025年11月発表予定)見るポイント:

  • 2030年「50・50・50」ビジョン(売上500億・営業利益50億・配当性向50%以上)の年次進捗
  • 2026年1月1日効力発生1:2株式分割後の流動性・株主構成変化
  • 2023年型の調整減配再発有無(業績連動方針における減益許容度)

6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

項目
2024年6月期実績(分割後ベース) 23円
2025年6月期実績(分割後ベース) 36円(+13円増配・期末増額)
2026年6月期予想(分割後ベース) 37.5円(+1.5円増配・3年連続増配へ)
配当性向(連結・再計算) 48.9%(36円 ÷ EPS 73.69円)
DOE 約12.23%(推定・配当総額10.64億÷自己資本約87億)
配当利回り 4.09%(予想配当37.5円 ÷ ¥917・2026-05-07終値・分割後ベース)
配当方針 2030年「50・50・50超え」ビジョン(売上500億・営業利益50億・配当性向50%以上)を中期目標として明示
連続増配年数 2期連続増配 + 来期予想で 3期目 継続見込み(2023年減配挟む)
株式分割 2025/12/31基準日・2026/1/1効力発生・1:2株式分割

6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(分割調整後ベース・配当÷EPS再計算)

2022年以前の履歴を表示
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2021/6 12.0 約32 約37.5%
2022/6 20.0 約45 約44.4%
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2023/6 18.0 約42 約42.9%
2024/6 23.0 約56.4 約40.8%
2025/6(実績) 36.0 73.69 48.9%
2026/6(予想) 37.5

(注)

  • データ基準: EDINET DB引用・分割調整後ベース、直近期は決算短信記載と一致確認済
  • 配当性向の基準: 年間DPS36円 ÷ EPS73.69円 = 48.9%(配当÷EPSで再計算した実績値)を採用
  • 2023年減配履歴: 分割後ベースで2022→2023年に20→18円(△10%)の減配あり、業績連動方針の調整

6-3. 配当の評価ポイント(3点)

  • 増配構造: 2024年以降 +13円+1.5円ペースの大幅増配、5年で12→36円(分割後ベース・3.0倍)のトラックレコード
  • 方針シグナル: 2030年「50・50・50超え」ビジョンで配当性向50%以上を中期目標として明示、累進配当宣言ではないが数値方針あり
  • 耐性実績: コロナ期(2021)は12→20円で増配維持、ただし2023年(分割後ベース 20→18円)に業績連動の減配履歴あり

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

指標 当期(2025/6) 前期(2024/6) 前期比
売上高 241.59億円 198.84億円 +21.5%
営業利益 30.13億円 24.25億円 +24.3%
当期純利益 21.78億円 16.87億円 +29.1%
EPS(分割後ベース) 73.69円 56.40円 +30.7%
営業利益率 12.5% 12.2% +0.3pt
ROE 25%超 高水準維持

事業区分

区分 内容 売上シェア
システムインテグレーション 行政・自治体・企業向けSI事業 主力
品質サービス ソフトウェア検証・品質保証サービス 安定収益

独立系SIer(大手親会社縛りなし)で行政・自治体・企業向けの幅広い顧客基盤が支柱、15期連続増収増益はコロナ期も含む長期成長銘柄として本ブログ最長クラス。

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🟢 軽微 売上 +21.5%・営業利益 +24.3%で営業利益の伸びが売上を上回り、本業の構造的成長
営業外損益 🟢 軽微 営業利益率12.5%維持で前期 +0.3pt改善、営業外損益の寄与は限定的
純利益押し上げ要因 🟢 軽微 当期純利益 +29.1%は売上・営業利益の伸びを上回り、営業利益率改善等が寄与
開示の誠実性 🟢 高 15期連続増収増益+2030年ビジョン「50・50・50超え」+1:2株式分割の予告を丁寧に開示

業績の質: ◎(極めて良好)— 15期連続増収増益+大幅増配+1:2株式分割の長期成長銘柄として本ブログ最長クラス

7-2. 財務・CFサマリー

指標 2024/6 2025/6
営業CF 堅調推移 15期連続増収増益で堅調
投資CF 設備・人材投資継続
財務CF 配当支払+自己株取得
現金等期末残高 プラス推定
自己資本比率(%・推定) 約70%(SIer業界平均水準)
  • 営業CF: 15期連続増収増益で本業ベースの営業CFは安定、自己資本比率推定70%前後で財務余裕大
  • 投資CF: 設備投資+人材投資が継続、SIer特有の人件費比率高さがあるが収益性で吸収
  • 財務CF: 配当支払 約10.64億円+自己株取得継続
  • ネットキャッシュ: 時価総額約271億円(株価¥917×発行株式約29.56百万株・分割後ベース、配当総額10.64億÷DPS36円から逆算)に対し10〜30%帯と推定

7-3. 来期業績予想(2026年6月期)

項目 予想 前期比
年間配当(分割後ベース) 37.5円 +1.5円増配・3年連続増配へ
中期ビジョン 2030年「50・50・50超え」 売上500億・営業利益50億・配当性向50%以上目標

来期は +1.5円増配で配当性向50%以上を維持する方針、2030年ビジョンの年次進捗が観察ポイント。

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
売上・営業利益・経常利益・純利益・EPS 2025年6月期 決算短信(連結・2025年8月開示) 🟢 一次情報
15期連続増収増益・ROE 25%超・営業利益率12.5% 同上 経営成績の概況 🟢 一次情報
配当(23→36円→37.5円予想・分割後ベース)・配当性向52.1%・中期ビジョン50・50・50超え 同上 配当の状況・中期経営計画/2030年ビジョン 🟢 一次情報
2025年12月31日基準日・2026年1月1日効力発生 1:2株式分割 同上 注記事項・コーポレートサイト IRリリース(2025年11月14日 Q1決算発表時に予告) 🟢 一次情報
株価¥917(2026-05-07終値・分割後ベース) J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報
過去6年配当履歴(分割調整後DPS) EDINET DB(分割後ベース) 🟢 一次情報

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。