【インソース(6200)】配当B(84点)・DOE18%目標明示・利回り4.32% — 2026年9月期 Q2(中間期)

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📌本記事は旧期(過去四半期)の決算分析です。 同銘柄の最新カルテをご覧ください。→ 最新版を見る

結論: 通期下方修正下でも+18%増配維持、DOE約20%の高還元。

📊 スコア: B 84点
💰 配当: 25→29.50円(+4.50円)、通期下方修正下でも維持
良い点: +18%増配維持、営業利益率約40%、無借金経営、ROE通期予想約35%
⚠️ 注意点: 通期下方修正、営業利益 +0.3%横ばい、人件費 +16.2%増、進捗46〜47%


※2026-07-22 訂正: DOEの算定分母の誤り(時価総額→自己資本)を修正し、あわせてネットキャッシュの評価帯を訂正しました。カテゴリ内の増減が相殺するため、この訂正による合計スコアの変更はありません。

※2026-08-07 訂正: §6-2「過去年度 連結DPS・EPS配当性向」の2018〜2025年度の数値が、開示値ではなく仮置きの配当性向から逆算した誤った系列になっていたため、決算短信EDINET DBの開示値ベースへ全面的に差し替えました(あわせて2018年9月期の株式分割換算も是正)。同時に、通期予想EPSを業績予想修正の開示値52.39円へ改め(配当性向56.2%→56.3%)、ROEの記載を当ブログ共通の通期予想ベース(約35.4%)へ統一しました(従来は中間期単独の16.3%を「年率換算」と誤記していたもの)。各項目の得点帯は変わらず、この訂正による合計スコアの変更はありません。

※2026-08-09 訂正: 営業CF安定性の判定を配当持続性スコアの正式な算定方式(直近5期の平均からの乖離)へ揃えました。従来は「5期連続黒字」であることのみを根拠に5点としていましたが、2021年9月期〜2025年9月期の平均からの乖離は最大35.4%で、最大乖離の1期を除いても残り4期が±20%以内に収まらないため「黒字維持だがブレあり」の3点が正しい判定です。これに伴い営業CF安定性が5→3点、財務カテゴリが22→20点、合計スコアが86→84点となり、配当持続性ランクが A→B へ変わります。なお本件は2026年6月に「次回カルテで自然反映」と整理していたものを、判定方式の全銘柄一斉点検にあわせて前倒しで反映したものです。

1. 業績ハイライト

  • 売上高: +8.0%、講師派遣・公開講座・LMS Leaf ARRの3軸並行成長。
  • 営業利益: +0.3%横ばい、人件費 +16.2%増の構造的負担で利益率低下。
  • 通期予想: 売上160億・営業利益63.8億へ下方修正、進捗率46〜47%でやや遅れ。
  • 配当予想: 25→29.50円維持、通期下方修正下でも+18%増配の還元姿勢を実証。
  • LMS Leaf ARR: +29.3%(14.60億円)でストック収益基盤拡大中。

2. 配当判断サマリー

  • 通期業績予想を下方修正する中で、配当予想29.50円は据え置きで還元姿勢が明確。
  • 配当性向約56%はサービス業中央値より高めだが、無借金経営+ネットキャッシュ+71億で原資不足懸念は小さい。
  • 中期経営計画「Road to Next 2028」でDOE18%・配当性向50%目標を明示(累進配当宣言は短信になし)、配当方針スコアは8点。
  • 予想ベースのDOEは約19.9%(前期実績約16.8%から+3.1pt)で中計目標のDOE18%を上回る計算、純資産対比の還元水準は強化方向。

3. スコア内訳

配当持続性ランク: B(84/100点) ★★★★☆ (4.2)

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 39 配当性向4、DOE 10、利回り7、配当方針8、増配耐性10
財務 25 20 自己資本比率10、ネットキャッシュ7、営業CF安定性3
収益 25 25 営業利益率15ROE 10
合計 100 84

3-1. 主な加点

  • 営業利益率 15/15: 通期予想約40%、教育サービス業界トップクラス(ガイド「15%以上」で満点)
  • 自己資本比率 10/10: 78.2%(前期77.3%から+0.9pt)、サービス業として極めて健全
  • DOE 10/10: 約19.9%(普通配当総額約24.8億円÷中間期末自己資本124.22億円・当ブログ試算、前期実績は約16.8%)、ガイド「5%以上」で満点
  • ROE 10/10: 通期予想ベース約35.4%(通期予想純利益44.00億円 ÷ 自己資本〔前期末124.51億円と中間期末124.22億円の平均124.37億円〕・当ブログ試算)、ガイド「15%以上」で満点。なお中間期単独の純利益20.27億円を中間期末自己資本で割った値は16.3%
  • 増配減配耐性 10/10: 13→20→25→29.50円で連続増配・過去減配なし、通期下方修正下でも+18%増配維持の実証
  • 配当方針 8/10: 中期経営計画「Road to Next 2028」で配当性向50%・株主資本配当率(DOE)18%を目標と明示(DOE目標明示型)、累進配当宣言は短信になし
  • ネットキャッシュ 7/10: 現預金71億円 − 有利子負債0円 = +71億円(無借金経営)。時価総額581.4億円(株価¥682×期末発行済株式総数85,243,000株・自己株式を含む)比 約12.2%(ガイド「10〜30%」帯)
  • 配当利回り 7/10: 4.32%(株価682円・2026-05-08時点)、ガイドの「3.5〜4.5%」帯

3-2. 主な減点

  • 配当性向 4/10: 約56.3%(予想)、サービス業中央値35%から+21.3pt乖離、+20〜30pt帯

3-3. スコアの動き(定点観測)

  • スコアの位置: B84でBランクの上端。収益カテゴリが満点(25/25)で、営業利益率約40%・ROE通期予想約35.4%・自己資本比率78.2%・DOE約19.9%が同時に高水準なのが支柱
  • A に届かない理由: 配当カテゴリが39/50、財務カテゴリが20/25。配当性向56.3%がサービス業中央値から+21.3pt乖離で4点にとどまること、累進配当の明示が無く配当方針が8点であることが主因
  • 読み筋: 中計でDOE18%・配当性向50%を目標明示し、当期予想ベースのDOEは約19.9%と目標を上回る計算(前期実績は約16.8%)。自己資本が積み上がるとDOEは構造的に低下しやすいだけに、この還元水準が続くかどうかが目標の派手さとは別に見るべき定点観測の軸

※本スコアは決算短信等の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 通期下方修正下でも配当予想 29.50円 を維持 — 25→29.50円(+18%増配)で還元姿勢を実証
  • 営業利益率 約40% — 教育サービス業界トップクラス、全業種でも上位水準
  • 自己資本比率78.2%・無借金経営・ネットキャッシュ+71億 — サービス業として極めて健全
  • LMS Leaf ARR +29.3% — ストック収益基盤拡大で人件費負担を中長期で吸収する余地

4-2. ⚠️ Cons

  • 通期業績予想を下方修正済み — 修正幅・要因は別途要確認、進捗率46〜47%でやや遅れ
  • 営業利益 +0.3%横ばい — 人件費 +16.2%増の構造的負担で利益率低下
  • 配当性向約56% — サービス業中央値より高め、原資余裕は縮小傾向
  • 配当方針はDOE18%・配当性向50%目標の明示も累進宣言ではない — 下方修正下でも配当維持の実績はあるが、長期持続性は要観察

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有しています(株数は非開示・2026年5月時点)。


5. 筆者メモ

掲げるDOE目標18%の異様な高さが面白く、自己資本78%・無借金だからこそ語れる数字だと見て持っています。予想ベースのDOEは約20%と目標水準を既に上回る計算で、この還元がどこまで続くのかを追っています。


6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

項目
2025/9期実績 25.00円
2026/9期予想 中間14.50円+期末15.00円=29.50円(+4.50円(+18%)増配、通期下方修正下でも維持)
配当性向(予想) 56.3%(29.50円 ÷ 通期予想EPS 52.39円・下方修正後の通期予想ベース)
純資産配当率(DOE) 約19.9%(普通配当総額約24.8億円 ÷ 中間期末自己資本124.22億円・当ブログ試算。前期実績は約16.8%)
配当利回り 4.32%(株価¥682、2026-05-08終値、J-Quants API)
配当方針 中期経営計画「Road to Next 2028」で配当性向50%・株主資本配当率(DOE)18%を目標とする配当を明示。累進配当宣言は短信になし
当中間期支払の前期末配当総額 20.99億円

6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)

2018〜2022年の履歴を表示
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2018 2.40 7.68 31.3%
2019 4.00 9.93 40.3%
2020 4.62 5.30 87.2%
2021 7.75 18.71 41.4%
2022 10.75 26.53 40.5%
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2023 13.00 31.79 40.9%
2024 20.00 39.98 50.0%
2025 25.00 49.20 50.8%
2026(予) 29.50 52.39 56.3%(通期下方修正後の予想ベース)

(注)

  • データ基準: EDINET DB引用。DPS・EPSとも現在の株式数(分割調整後)ベースに統一、直近期は短信記載と一致確認済。2018年9月期は2019年9月1日付の株式分割(1株→1.25株)より前の開示値のため、当該分割を含めて換算している(2019年9月期決算短信の遡及後EPS 30.72円ベース)
  • 2020年9月期の配当性向: 87.2%はコロナ影響でEPSが一時的に5.30円へ低下したことによる一過性の跳ね上がりで、配当額そのものは4.62円へ増配している
  • 配当政策の推移: 連続増配基調を継続、配当性向は30%台から50%台へ段階的に切り上げ、当期は下方修正下でも+18%増配維持

6-3. 配当の評価ポイント(3点)

  • 増配構造: 25→29.50円(+4.50円(+18%))、通期業績予想を下方修正する中でも配当予想は据え置きで還元姿勢が明確
  • 方針シグナル: 中期経営計画でDOE18%・配当性向50%目標を明示(累進配当宣言は短信になし)+下方修正下でも配当維持の実績、予想ベースDOE約19.9%は目標18%を上回る水準
  • 耐性実績: 連続増配基調を継続+配当性向50%台への切り上げ+減益局面でも還元維持の実証で持続性は中長期で評価可能

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

指標 当中間期 前中間期 前年同期比
売上高 75.84億円 70.20億円 +8.0%
営業利益 29.51億円 29.42億円 +0.3%
経常利益 29.72億円 29.57億円 +0.5%
中間純利益 20.27億円 19.66億円 +3.1%
EPS 24.13円 23.43円 +3.0%
ROE(中間期実績) 約16.3% 中間純利益20.27億円 ÷ 中間期末自己資本124.22億円(年率換算前)

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🟢 確認できず 売上 +8.0% の主因は単価アップ・受講者数増・ARR拡大の3要素
営業外損益 🟢 安定 経常利益29.72億 vs 営業利益29.51億の差は約0.21億円(限定的)
特別損益 🟢 確認できず 前期は投資有価証券評価損108百万計上だが当期はなし(利益の質改善)
売上の質 🟢 高 講師派遣 +9.9%・公開講座 +8.5%・LMS Leaf ARR +29.3% の3軸並行成長
利益横ばいの要因 🟡 構造的 人件費 +16.2% 増(採用増・処遇改善)で利益率低下
通期下方修正 🟡 要警戒 修正幅・要因は別途資料で要確認
開示の誠実性 🟢 高 中間決算と同時に下方修正を出した点は誠実(直前まで隠さない)

業績の質: 売上の質は高い・人件費構造の調整期(価格改定の浸透タイミング次第で利益率回復見込み)

7-2. 財務・CFサマリー

指標 前期末 当中間期末
自己資本比率(%) 77.3 78.2(+0.9pt)
現預金(億円) 71
有利子負債(億円) ゼロ
ネットキャッシュ(億円) +71
  • 営業CF安定性の採点対象5期 — 2021年9月期〜2025年9月期の通期営業CFは 23.57 → 25.44 → 29.03 → 40.32 → 43.95億円。5期連続黒字だが、5期平均32.46億円からの乖離が最大35.4%(2025年9月期)。最大乖離の1期を除いても残り4期の乖離が36.3%(2024年9月期)と±20%を超えるため、判定は「黒字維持だがブレあり」で3/5点。事業拡大に伴って営業CFが右肩上がりに伸びている局面のため、水準そのものは改善している
  • 無借金経営 — 有利子負債ゼロ、ネットキャッシュ+71億円維持
  • 当中間期支払の前期末配当総額 20.99億円 — 営業利益体力で十分支える水準
  • 連結CF: 法人税・配当支払で現金10.72億円減少
  • 特別損失なし(前期は投資有価証券評価損108百万計上)
  • 監査法人指摘・継続疑義・後発事象: すべて該当なし

7-3. 通期業績予想(2026年9月期・下方修正後)

項目 予想 累計実績 進捗率
売上高 160.00億円 75.84億 47.4%
営業利益 63.80億円 29.51億 46.3%
経常利益 64.30億円 29.72億 46.2%
純利益 44.00億円 20.27億 46.1%
営業利益率(通期予想) 約39.9% 営業利益63.80億円 ÷ 売上高160.00億円、教育サービス業界トップクラス
ROE(通期予想) 約35.4% 通期予想純利益44.00億円 ÷ 自己資本(前期末124.51億円と中間期末124.22億円の平均124.37億円)・当ブログ試算

やや進捗ビハインド(教育サービス業の下期偏重を踏まえれば妥当範囲だが、通期予想を下方修正したのは要警戒)

セグメント別売上(業績の質診断)

セグメント 前年同期比 補足
講師派遣型 +9.9% DX関連研修の単価アップ、組織あたり平均単価+15.3千円
公開講座 +8.5% DX研修受講者数 +31.3%、単価 +2.6%
LMS「Leaf」ARR 14.60億円(+29.3%) ストック収益強化 ⭐

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
中間期累計売上・営業利益・経常利益・純利益・EPS・ROE 2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信(2026-05-07開示) 🟢 一次情報
通期予想下方修正後の数値・進捗率・営業利益率約40% 2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信「業績予想の修正」「経営成績の概況」 🟢 一次情報
配当予想29.50円(下方修正下でも維持)・配当性向約56% 2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信「配当の状況」 🟢 一次情報
DOE約19.9%(普通配当ベース・2026-07-22訂正) 決算短信の配当予想・自己資本から当ブログ試算 🟡 試算値
通期予想EPS 52.39円・配当性向56.3%・営業利益率約39.9% 2026年9月期 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ(2026-05-07開示) 🟢 一次情報
ROE 通期予想約35.4%(前期末自己資本124.51億円との平均ベース) 上記業績予想修正の通期予想純利益+前期末自己資本(EDINET DB)・中間期末自己資本(決算短信)から当ブログ試算 🟡 試算値
配当方針(配当性向50%・DOE18%目標) インソース 中期経営計画「Road to Next 2028」(株主還元方針) 🟢 一次情報
自己資本比率78.2%・現預金71億・有利子負債ゼロ 2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信「四半期連結貸借対照表」 🟢 一次情報
LMS Leaf ARR 14.60億・講師派遣型・公開講座セグメント実績 2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信「セグメント情報」 🟢 一次情報
人件費 +16.2% 増の構造的負担 2026年9月期 第2四半期(中間期)決算短信「経営成績の概況」 🟢 一次情報
過去配当履歴・EPS推移 EDINET DB 🟢 一次情報
株価¥682(2026-05-08終値) J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。