【キューブシステム(2335)】配当B(79点)・累進配当方針・利回り4.52% — 2026年3月期

保有中(筆者が当該銘柄を保有)📁 情報・通信業

PR本記事には広告リンクを含みます

結論: 財務満点+普通配当ベース継続増配+利回り4.5%超でA帯到達。

📊 スコア: B 79点
💰 配当: 40→46円(+6円)、来期46円維持予想
良い点: 配当性向50%目安方針、無借金経営、DOE 6.5%
⚠️ 注意点: 営業利益率 8.4%、純利益+24%は投資有価証券売却益主因、エンハンス事業△16.4%


1. 業績ハイライト

  • 営業利益: +12.9%、本業改善+プライム向け高収益化に加え、退職給付割引率変更による人件費減の会計要因も寄与。
  • 純利益: +24.0%、ただし主因は投資有価証券売却益462百万円(一過性)。
  • セグメント: デジタル+62.7%・SI+23.9%が成長、エンハンス△16.4%で大規模案件不採算発生、受注損失引当金 29→180百万円(+151百万円)。
  • 来期予想: 売上+8.1%・営業利益+15.5%強気、純利益△4.1%は売却益反動を織り込み。

2. 配当判断サマリー

  • 記念配当を除いた普通配当ベースでは 2020:18→2026:46円と継続増配。
  • 配当性向44.5%(前期47.7%・配当÷EPS再計算ベース)、配当性向50%目安方針を短信本文で明示。
  • DOE 6.5%は本ブログSIerの中でも高水準、来期も46円維持予想で還元安定。

3. スコア内訳

配当持続性ランク: B(79/100点) ★★★★☆

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 41 配当性向7、DOE 10利回り10、配当方針6、増配耐性8
財務 25 23 自己資本比率10ネットキャッシュ10、営業CF安定性3
収益 25 15 営業利益率8、ROE 7
合計 100 79

3-1. 主な加点(高得点項目)

  • DOE 10/10: 6.5%(前期6.0%から+0.5pt)、5%以上で満点、本ブログSIer高水準
  • 自己資本比率 10/10: 76.5%(前期75.7%から+0.8pt)、60%以上で満点
  • ネットキャッシュ 10/10: +68億円、現預金68億で無借金経営に近い、時価総額比45%相当
  • 配当利回り 10/10: 4.52%、4.5%以上で満点
  • 増配減配耐性 8/10: 普通配当ベースで 2024→2025→2026=35→40→46円の 3 期連続増配+コロナ期(2020→2021)も減配なし(18→20円)、来期 2027 予想46円維持で「3期以上連続増配+減配なし+来期維持以上」帯
  • 配当性向 7/10: 44.5%、SIer 中央値 25% を約19.5pt超過(中央値+10〜+20pt 帯)
  • ROE 7/10: 14.0%(前期12.0%から+2.0pt)、ガイドの「10〜15%」帯

3-2. 主な減点(低得点項目)

  • 該当する明確な低得点項目なし(全項目で40%超の得点を確保・最低点項目の営業CF安定性は5点満点中3点で配点比60%、配当方針および営業利益率も中庸帯にとどまる)

3-3. 全体所感

  • スコアの中心要素: 財務23/25・DOE 6.5%・無借金・利回り4.52%に加え、普通配当ベース3期連続増配+来期維持予想で増配耐性 8/10 が点数の柱、79点で B 上位帯
  • 主な減点要因: 配当方針が「配当性向50%目安」表現で累進宣言ではないため方針スコアは中庸6/10、営業利益率8.4%・ROE 14.0%は中庸帯にとどまる
  • ランク境界の判断: B(79)から A(85+)まで残り6点、累進配当宣言化 or 営業利益率10%超えで A 帯到達の余地あり

※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 配当性向50%目安を短信本文で明示(数値方針あり)、累進宣言ではないが行動規範として機能
  • 無借金経営に近い、ネットキャッシュ+68億円、配当総額(約7億円)を営業利益体力で十分支える
  • AI推進室を2026年度より新設、中期計画《VISION 2026》最終年度の成果に期待
  • 開示の誠実性◎、大規模案件不採算を自認+受注損失引当金で処理する透明性

4-2. ⚠️ Cons

  • 受注損失引当金 29→180百万円(+151百万円・約6.2倍)、エンハンス事業の体制構築・生産性課題が継続
  • 政策保有株縮減方針による売却益(462百万円)は ROE向上策として妥当だが反復性なし
  • 累進配当宣言ではない、配当性向50%目安のため減益期に減配リスクあり
  • 表面DPSベースの2023→2024(50→35円)は記念配当24円剥落が原因、実質は増配継続

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有しています(株数は非開示・2026年5月時点)。


5. 筆者メモ

筆者がキューブシステムを保有しているのは、無借金で自己資本比率もネットキャッシュも満点という財務の安全性、及び中小型のIT企業ながら普通配当ベースで継続増配を続けてきた配当の堅実さを評価している為。今後も本業の利益力が地力で伸びていくかを引き続き注視していく。


6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

項目
2025/3期実績 40円
2026/3期実績 中間20円+期末26円=46円(+6円増配)
2027/3期予想 中間22円+期末24円=46円(配分変更で中間増額、通期維持)
配当性向(連結) 44.5%(前期47.7%・配当÷EPS再計算ベース、短信記載は51.0%)
DOE 6.5%(前期6.0%から+0.5pt)
配当利回り 4.52%(46円 ÷ ¥1,016、2026-05-08終値、J-Quants API)
配当方針 連結配当性向50%を目安(数値方針あり、累進宣言なし)、短信本文で明記
連続増配(普通配当ベース) 2020→2026年継続増配(記念配当除外、18→20→23→26→35→40→46円)
自己株式処分 108百万円(ストックオプション等の処分・株主還元ではない)

6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)

2020〜2022年の履歴を表示
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2020 18.0
2021 20.0
2022 23.0
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2023 50.0(記念24円含む)
2024 35.0
2025 40.0 83.81 47.7%
2026 46.0 103.37 44.5%
2027(予) 46.0

(注)

  • データ基準: EDINET DB引用、直近期(2025〜)は短信記載と一致確認済
  • 異常値の説明: 2023→2024の50→35円は 創立50周年記念配当24円(中間12円+期末12円) が剥がれたため、普通配当ベースでは26→35円で+9円増配
  • 配当政策の転換点: 2024年以降の本格的な還元拡大期、コロナ期も増配維持

6-3. 配当の評価ポイント(3点)

  • 増配構造: 40→46円(+6円)、普通配当ベースで2020:18→2026:46円と継続増配、来期46円維持予想で連続性を示唆
  • 方針シグナル: 「配当性向50%を目安」を短信本文で明示宣言、累進ではないが数値方針ありで還元の予見性は中程度
  • 耐性実績: 普通配当ベースでコロナ期(2020:18→2021:20円)も増配維持、記念配当事例ながら表面値の見え方に惑わされない一貫性

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

指標 当期 前期 前期比
売上高 184.98億円 +0.8%
営業利益 15.58億円 +12.9%
経常利益 15.81億円 +13.5%
当期純利益 15.64億円 +24.0%
EPS 103.37円 83.81円 +23.3%
営業利益率 8.4% 7.5% +0.9pt
ROE 14.0% 12.0% +2.0pt

セグメント別動向(業績の質診断)

セグメント 動向
デジタル事業 +62.7% ⭐(成長領域)
SI事業 +23.9% ⭐(成長領域)
エンハンス事業 △16.4%(収益性低い案件見直し)

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🟡 注意 純利益+24%の主因は投資有価証券売却益462百万円(前期52百万円)、来期反動見込み
営業利益+12.9%の質 🟢 高 本業の改善、プライム向け高収益化、退職給付割引率変更で人件費減
営業外損益 🟢 安定 経常利益15.81億 vs 営業利益15.58億(差わずか)
開示の誠実性 🟢 高 大規模案件不採算を明示的に開示、品質課題も自認
受注損失引当金 🟡 注意 29→180百万円(+151百万円・約6.2倍)、不採算処理として正しいが要監視
来期予想の保守度 🟢 妥当 売上+8.1%・営業利益+15.5%は強気だが、純利益△4.1%で売却益反動を織り込み済

業績の質: 営業利益+12.9%の本業改善は質高い、純利益+24%は政策保有株売却の一過性要因(来期反動見込み)

7-2. 財務サマリー

指標 2025/3期 2026/3期
自己資本比率(%) 75.7 76.5(+0.8pt)
現預金(百万円) 6,800(無借金経営に近い)
ネットキャッシュ(百万円) +6,800
受注損失引当金(百万円) 29 180(+151百万円・約6.2倍)

(注)決算短信のキャッシュ・フロー計算書は当期から開示形式が省略されたため、本記事の営業CF安定性評価は営業利益+12.9%(本業改善)を代理指標として採点している(次回四半期決算で正式CFが開示され次第更新予定)。

  • 有利子負債 実質ゼロ、無借金経営に近い
  • ネットキャッシュ +68億円(現預金68億円・有利子負債なし)
  • 配当総額(2026/3期): 約7億円(46円×発行済株式)、営業利益体力で十分支える
  • 政策保有株縮減方針 に基づく投資有価証券売却(462百万円)、ROE向上策として妥当
  • AI推進室を2026年度より設置、中期計画《VISION 2026》最終年度の成果が問われる

7-3. 来期業績予想(2027年3月期)

項目 予想 前期比
売上高 200.00億円 +8.1%
営業利益 18.00億円 +15.5%
経常利益 18.10億円 +14.4%
当期純利益 15.00億円 △4.1%
配当 46円 維持

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
通期売上・営業利益・経常利益・純利益・EPS・ROE・営業利益率 2026年3月期 決算短信(2026年5月7日開示) 🟢 一次情報
セグメント別動向(デジタル+62.7%・SI+23.9%・エンハンス△16.4%)・大規模案件不採算 2026年3月期 決算短信「経営成績の概況」 🟢 一次情報
投資有価証券売却益462百万円(特別利益)・受注損失引当金29→180百万円 2026年3月期 決算短信「特別損益」「引当金の状況」 🟢 一次情報
2027年3月期予想(売上+8.1%・営業利益+15.5%・純利益△4.1%) 2026年3月期 決算短信「次期の見通し」 🟢 一次情報
配当46円(+6円増配)・配当性向44.5%・DOE 6.5%・配当性向50%目安方針 2026年3月期 決算短信「配当の状況」 🟢 一次情報
自己資本比率76.5%・現預金68億・無借金経営 2026年3月期 決算短信「連結貸借対照表」 🟢 一次情報
過去配当履歴(分割調整後) EDINET DB 🟢 一次情報
2023年3月期 創立50周年記念配当24円(中間12円+期末12円) 2023年3月期 決算短信「配当の状況」 🟢 一次情報
株価¥1,016(2026-05-08終値)・配当利回り4.52% J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。