【ホーチキ(6745)】配当C(69点)・利回り1.8%・7期連続増配 — 2026年3月期

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結論: 過去最高益・7期連続増配も利回り低下でC上位。

📊 スコア: C 69点
💰 配当: 26.67→40.00円(+13.33円、分割後ベース統一)、来期40円予想(±0円・維持)
良い点: 過去最高益、営業利益率11.4%、7期連続増配
⚠️ 注意点: 配当利回り1.84%、累進宣言なし、DOE目標未明示


1. 業績ハイライト

  • 売上高: +4.9%、過去最高、国内リニューアル+アジア・パシフィック伸長。
  • 営業利益: +26.3%、営業利益率 9.5→11.4%へ+1.9pt改善。
  • 火災報知設備: 売上 +6.3%・セグメント利益 +24.7%、稼ぎ頭。
  • 株式分割: 2026/4/1付で1株→3株分割実施、本記事は全期分割後ベースで統一表記。

2. 配当判断サマリー

  • 配当 26.67→40.00円(+50%、分割後ベース)で7期連続増配を継続。
  • 来期は分割後40円(=実質維持・短信注記)、累進宣言・DOE目標明示なし。
  • 「GLOBAL VISION 2030」推進下の構造改善で本業基盤は強化中。

3. スコア内訳

配当持続性ランク: C(69/100点) ★★★☆☆

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 30 配当性向10、DOE 7、利回り2、配当方針3、増配耐性8
財務 25 20 自己資本比率10、ネットキャッシュ7、営業CF安定性3
収益 25 19 営業利益率12、ROE 7
合計 100 69

3-1. 主な加点(配点比70%以上)

  • 配当性向 10/10: 33.2%(2027/3予想)、電気機器中央値35%以下で配当原資余裕大
  • 自己資本比率 10/10: 69.8%(前期65.9%から+3.9pt)、60%以上で満点
  • 営業利益率 12/15: 11.4%(前期9.5%から+1.9pt)、10〜15%帯
  • 増配減配耐性 8/10: 7期連続増配+コロナ期増配+来期維持予想、過去ショック減配なし+来期維持以上
  • DOE 7/10: 4.7%、3〜5%帯
  • ネットキャッシュ 7/10: 現金277.13億円・有利子負債限定的、時価総額対比10〜30%帯推定
  • ROE 7/10: 14.7%(前期13.7%から+1.0pt)、10〜15%帯

3-2. 主な減点(配点比40%以下)

  • 配当利回り 2/10: 1.84%(分割後40円÷¥2,175、2026-05-18終値、J-Quants API)、1.5〜2.5%帯で機械的に2点
  • 配当方針 3/10: 業績連動の安定配当(累進宣言・DOE目標明示なし)、定性的明記のみ

3-3. 全体所感

  • スコアの中心要素: 配当性向10+自己資本比率10+営業利益率12+増配耐性8+ネットキャッシュ7で財務健全性と業績改善は高水準
  • 主な減点要因: 配当利回り2点(株価上昇で1.84%まで低下)・配当方針3点(累進宣言なし)・DOE 7点で配当カテゴリ30/50止まり、B(70+)に1点届かず
  • ランク境界の判断: 累進配当宣言/DOE目標明示+ROE 15%突破+利回り改善 で C(69)→ B(70+) 入り余地

※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 売上高・営業利益とも過去最高更新(売上 +4.9%・営業利益 +26.3%)
  • 営業利益率 9.5→11.4%へ+1.9pt改善 — 構造改善「GLOBAL VISION 2030」が本物化
  • 7期連続増配(2020→2026、分割後ベース 9.00→40.00円・約4.4倍に成長)
  • 1:3株式分割で流動性向上+火災報知設備は防災インフラとしてディフェンシブセクター

4-2. ⚠️ Cons

  • 配当利回り 1.84%(分割後40円÷分割後株価¥2,175)で本ブログ平均より低い、来期維持予想で改善見込み薄
  • 配当方針が業績連動の安定配当(累進宣言・DOE目標なし) — 業績下振れ時の減配可能性は残る
  • 来期予想で純利益 △4.0%(税負担正常化等の影響)、過去最高更新後の保守見通し
  • 米国関税・ウクライナ/中東等の地政学リスクを短信「今後の見通し」で明示 — 海外展開は注視

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有していません(観察対象として継続フォロー予定)。


5. 筆者メモ

「GLOBAL VISION 2030」推進下の構造改善が本物化し、過去最高益+営業利益率改善+7期連続増配が同時に達成された決算。利回り1.84%が低水準でも、累進宣言・DOE目標明示への進化があれば B 圏到達余地。

次回(2027/3期Q1・2026年8月発表予定)見るポイント:

  • 保守的予想からの上方修正余地: 来期予想は売上+3.9%/営利+1.9%/純利益△4.0%
  • 累進配当宣言・DOE目標明示の有無: 配当方針スコアの引き上げ条件
  • 海外事業の利益率改善継続性: アジア・パシフィック伸長が稼ぎ頭になるか

6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

本記事の配当数値は全期 2026/4/1 付 1:3 株式分割を遡及反映した「分割後ベース」で統一しています(短信「1.経営成績」のEPS表注記に準拠)。短信「2.配当の状況」の原典記載は 2025/2026 期が分割前ベース・2027 期予想が分割後ベースの混在表記のため、過去履歴も換算して並べています。

項目 値(分割後ベース)
2025/3期実績 26.67円(短信原典80円÷3)
2026/3期実績 中間13.33円+期末26.67円=40.00円(+13.33円+50%)
2027/3期予想 中間20円+期末20円=40円(±0円・実質維持・短信原典記載)
配当性向(連結) 31.8%(2026/3、40÷125.69)、来期予想 33.2%(40÷120.64)
DOE 4.7%(短信「配当の状況」記載)
配当利回り 1.84%(分割後40円÷分割後株価¥2,175、2026-05-18終値、J-Quants API)
配当方針 業績連動の安定配当(明示的な累進宣言・DOE目標なし、短信に定性的記述のみ)
連続増配年数 7期連続増配(2020→2026、分割後ベースで9.00→40.00円)
株式分割 2026/4/1付で1株→3株分割実施

6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(分割後ベース統一・2026/4/1 付 1:3 分割を全期に遡及反映)

2020〜2022年の履歴を表示
年度 DPS(分割後、円) EPS(分割後、円) 配当性向
2020 9.00 49.76 18.1%
2021 9.67 50.92 19.0%
2022 16.33 54.90 29.7%
年度 DPS(分割後、円) EPS(分割後、円) 配当性向
2023 17.00 58.88 28.9%
2024 19.33 76.08 25.4%
2025 26.67 102.62 26.0%
2026 40.00 125.69 31.8%
2027(予) 40.00 120.64 33.2%

(注)

  • スケール: 全期 2026/4/1 付 1:3 株式分割を遡及反映した分割後ベース。短信「1.経営成績」EPS表は前連結会計年度の期首に分割を行ったと仮定して算定(=分割後ベース)・短信「2.配当の状況」の 2025/2026 期 DPS(原典80円/120円)は分割前ベースのため÷3で換算
  • 過去データ: 2020〜2024 は EDINET DB(edinetdb.jp)取得値(分割前ベース)を÷3 で分割後換算・配当性向は `DPS÷EPS×100` で再計算
  • コロナ期挙動: 2020→2021 も増配維持・過去6年で減配履歴なし

6-3. 配当の評価ポイント(3点)

  • 増配構造: 7期連続増配(2020→2026、分割後ベース9.00→40.00円・約4.4倍)、直近3年は+2.33+7.33+13.33円のアグレッシブな増配ペース
  • 方針シグナル: 業績連動の安定配当(短信に定性的記述のみ)、累進配当宣言・DOE目標明示は無し → 方針スコア3点止まり
  • 耐性実績: コロナ期(2020→2021)9.00→9.67円増配維持+7期連続増配+来期も分割後40円で実質維持

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

指標 当期 前期 前期比
売上高 105,855百万円 100,900百万円 +4.9%
営業利益 12,066百万円 9,553百万円 +26.3%
経常利益 12,344百万円 9,736百万円 +26.8%
親会社株主帰属当期純利益 9,377百万円 7,650百万円 +22.6%
EPS(分割後ベース) 125.69円 102.62円 +22.5%
ROE 14.7% 13.7% +1.0pt
営業利益率 11.4% 9.5% +1.9pt

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🟢 高 火災報知設備セグメント利益+24.7%(国内リニューアル+アジア・パシフィック伸長)で本業ベース、為替・一過性要因の言及なし
営業外損益 🟢 高 経常+26.8%も営業と同方向、為替・営業外要因依存は限定的
純利益押し上げ要因 🟢 高 採算重視の受注と利益率改善+「GLOBAL VISION 2030」推進中の構造改善が反映
開示の誠実性 🟢 高 セグメント別利益変動要因を丁寧に分解開示+来期保守予想で誠実な見通し

業績の質: 高品質(過去最高更新×構造改善×保守的予想で利益質高い)

7-2. 財務・CFサマリー

指標 2025/3期 2026/3期
営業CF(百万円) 11,874 10,626(△10.5%)
投資CF(百万円) △636 △1,631
財務CF(百万円) △1,741 △2,683(配当支払等)
現金等期末残高(百万円) 20,921 27,713(+32.5%)
自己資本比率(%) 65.9 69.8(+3.9pt)
  • 営業CFは10.5%減も、本業の利益質改善で利益剰余金の積み上げが進む
  • 純資産は前期末から+9,147百万円増加し68,469百万円

7-3. 来期業績予想(2027年3月期)

項目 来期予想 当期比
売上高 110,000百万円 +3.9%
営業利益 12,300百万円 +1.9%
経常利益 12,500百万円 +1.3%
親会社株主帰属当期純利益 9,000百万円 △4.0%
EPS(分割後ベース) 120.64円

純利益△4.0%予想は税負担正常化や前期一時要因の剥落の可能性が推察される(短信での明示はなし)。過去最高更新後の予想として保守的見積りで、上方修正余地あり。

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
通期売上・営業利益・経常利益・純利益・EPS・ROE・営業利益率 2026年3月期 決算短信(2026-05-08開示) 🟢 一次情報
配当実績(短信原典: 2025=80円・2026=120円・分割前/2027予想=40円・分割後)・配当性向31.8%・DOE 4.7% 2026年3月期 決算短信「2.配当の状況」 🟢 一次情報
セグメント別売上・利益(火災報知設備+24.7%) 2026年3月期 決算短信「経営成績の概況」 🟢 一次情報
自己資本比率69.8%・営業CF 106.26億・現金277.13億・1:3株式分割 2026年3月期 決算短信「連結貸借対照表」「連結CF計算書」「株式分割」 🟢 一次情報
過去配当履歴・EPS推移 EDINET DB(edinetdb.jp) 🟢 一次情報
株価¥2,175(2026-05-18終値、分割後ベース) J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。