未来工業(7931)は化学に属する銘柄で、当ブログの配当持続性スコアでは直近ランクC・65点と評価しています。配当方針としてDOE3%目標明示を掲げています。1株当たり配当は2020年3月期の40円から2026年3月期の145円まで3.62倍になりました。このページは四半期ごとのカルテを横断して、配当方針・連続増配・減配リスクの3点を恒久的に記録するものです。四半期ごとの詳細な採点は各カルテ側に置いています。
配当の歩みから読み取れること
2020年3月期から2026年3月期までの7期分をならべると、前期から増えた年が2回、据え置かれた年が3回、減った年が1回でした。最も深く下げたのは2026年3月期で、150円から145円へ3.3%の減配でした。この期間内には減配前の水準へは戻っていません。直近で据え置かれたのは2025年3月期です。
期間全体の年平均の伸びは23.9%です。前半(2020年3月期〜2022年3月期)の年平均11.8%に対し、後半は30.5%へ加速しています。増配ペースが上がる局面では、配当の原資が利益の伸びで賄えているのか、それとも配当性向の引き上げで作られているのかを分けて見る必要があります。1年で最も大きく増えたのは2024年3月期で、50円から150円へ200.0%の増配でした。
この期間で最も長く同じ金額が続いたのは2020年3月期から2021年3月期までの2期で、金額は40円のままでした。据置が続く期間は、連続増配の記録が途切れる一方で配当そのものは維持されている状態です。減配リスクを見るうえでは、増配が止まった年に何が起きたのかが手掛かりになります。
会社予想は2027年3月期で135円と、直近実績の145円から10円の減配を見込んでいます。予想は期中に修正されることがあるため、当ブログでは四半期ごとにカルテを作り直して差分を記録しています。
いまの位置づけ
直近カルテの時点で、配当性向は50.3%、DOE(純資産配当率)は3.9%、配当利回りは3.85%です。直近期は増配が途切れており、連続増配年数としては0期の扱いです。当ブログはこの銘柄について2期分のカルテを公開しており、採点の内訳と根拠は各カルテに置いています。
配当方針の型と減配リスクの読み方
配当方針の型はDOE目標型(純資産に対する配当率を目標として置く)です。直近カルテで確認した方針の要点は「DOE3%目標明示」でした。累進配当型は減配しない旨を明示するため配当持続性の評価では最も強く、DOE目標型は利益変動を純資産で吸収するため利益が落ちた年の下支えになります。配当性向目標型は利益に連動するので、利益が落ちれば配当も落ちる設計です。この型の違いが、同じ利回りでも減配リスクの読み方を変えます。方針の確認に使った一次資料は2027年3月期 第1四半期決算短信「1.(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」です。会社の開示が更新されればこのページも作り直します。
四半期カルテの履歴
各期のカルテには、配当持続性スコアの内訳・財務・収益の数値と、その期に何が変わったのかを記録しています。
同じ業種の銘柄と比べる
当ブログは化学で18銘柄を同じ物差しで採点しています。未来工業のスコアは業種内12位で、点数が近い銘柄を並べると、同じ業種の中でどこが強みでどこが弱みなのかが見えます。
本ページのDPS推移は、当ブログの各カルテが決算短信とEDINET DBから作った年度別の配当データをそのまま並べ直したものです。採用した系列は「DPS(円)」です。記念配当・特別配当が含まれる年度の扱いは各カルテの注記に従います。金額の一覧そのものは各カルテの配当の見方の章に置いてあり、このページでは重複を避けて推移の読み取りだけを載せています。
※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。
【免責事項】
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。
本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。