【三協フロンテア(9639)】配当C(68点)・利回り3.82% — 2026年3月期

保有中(筆者が当該銘柄を保有)📁 サービス業

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結論: 一過性減収を原価管理で吸収し最終益微増、来期+5円増配へ。

📊 スコア: C 68点
💰 配当: 85→85円(維持)、来期90円予想(+5円増配)
良い点: 自己資本比率75%、営業利益率14.7%、配当性向34%水準を2期実績で維持
⚠️ 注意点: 2023/3期に中間配当減配履歴累進配当宣言は未公表、売上 △3.2%


1. 業績ハイライト

  • 売上高: △3.2%、能登半島地震応急仮設の前期計上反動+建築確認申請許可遅延が主因。
  • 営業利益: △0.3%、原価低減・経費削減で売上減を吸収しほぼ横ばい。
  • 営業利益率: 14.3→14.7%へ +0.4pt 改善、本業の質の高さを実証。
  • 来期予想: 売上 +8.7%・営業 +10.1%、AI普及によるコンテナ型データセンター需要見込み。

2. 配当判断サマリー

  • 配当は2023/3期に中間80→75円の減配履歴あり・以降85円維持(2期連続)+来期予想90円(+5円増配)で増配再開へ。
  • 配当性向 34%水準を2期実績で維持・来期予想も34.2%(2025/3: 34.3%、2026/3: 34.0%、2027予: 34.2%)で安定還元。
  • IR『よくあるご質問』で中期的に配当性向35%目標を開示・累進配当やDOE目標の明示宣言は未公表で、配当性向34%水準の継続は実績ベース。

3. スコア内訳

配当持続性ランク: C(68/100点) ★★★☆☆

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 32 配当性向10、DOE 7、利回り7、配当方針6、増配減配耐性2
財務 25 17 自己資本比率10、ネットキャッシュ4、営業CF安定性3
収益 25 19 営業利益率12、ROE 7
合計 100 68

3-1. 主な加点(高得点項目)

  • 配当性向 10/10: 34.0%(サービス業中央値35%以下)、配当原資余裕大
  • 自己資本比率 10/10: 75.0%(+0.3pt)、60%以上で満点、サービス業として極めて高水準
  • 営業利益率 12/15: 14.7%(+0.4pt)、10〜15%帯、サービス業として高水準
  • DOE 7/10: 3.7%(前期4.0%から△0.3pt)、3〜5%帯
  • 配当利回り 7/10: 3.82%(株価¥2,226)、3.5〜4.5%帯
  • ROE 7/10: 11.0%(前期11.7%から△0.7pt)、10〜15%帯

3-2. 主な減点(低得点項目)

  • 増配減配耐性 2/10: 2023/3期に中間配当が80→75円へ減配(年間160→155円・分割後ベースで80→77.5円)し直近5年内に減配履歴あり。両年とも同一株式数基準・記念/特別配当なしの純粋な普通配当の減配のため2点(その後2024→2026は85円水準へ回復・来期90円予想)
  • ネットキャッシュ 4/10: 約+16億円、時価総額約520億円対比約3.1%、プラスだが時価10%未満

3-3. 全体所感

  • スコアの中心要素: 配当性向10+自己資本比率10+営業利益率12+利回り7 — 収益・財務は堅調
  • 主な減点要因: 増配減配耐性2(2023/3期の中間配当減配)+ネットキャッシュ4+営業CF安定性3 — C(68)上位帯
  • ランク境界の判断: C(55〜69点)上位でB(70)まで残り2点。配当性向35%目標は開示済で、累進配当宣言/DOE目標の明示なら配当方針8〜10へ進みB復帰余地・来期90円増配の実現が試金石

※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 配当 85→85円維持+来期予想90円(+5円増配)で配当性向34%水準を2期実績で維持・来期も同水準見込み
  • 自己資本比率 75.0%(+0.3pt)、サービス業として極めて高水準
  • 営業利益率 14.7%(+0.4pt)、売上 △3.2% を原価低減・経費削減で吸収し本業の質の高さを示す
  • コロナ期も配当継続(2020/3:240円→2021/3:260円)、来期予想 売上 +8.7%・営業 +10.1% の現実的なオーガニック成長計画

4-2. ⚠️ Cons

  • 累進配当宣言・DOE目標は未公表(IR『よくあるご質問』で中期的に配当性向35%目標は開示するが累進配当の確約ではなく)、実際 2023/3期に中間配当80→75円の減配履歴があり減益局面での配当維持は保証されない
  • 能登半島地震応急仮設の反動+建築確認申請許可遅延で売上 △3.2%、本業ベースの売上成長は構造的にやや弱め
  • 営業CFのブレ幅大: 直近10期で25.9〜85.6億円、レンタル資産投資の収益化サイクルが要因
  • ROE 11.0%(△0.7pt)は自己資本の厚さ(75.0%)を反映して構造的に伸びにくく、資本効率改善余地が残る

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有しています(株数は非開示・2026年5月時点)。


5. 筆者メモ

筆者が三協フロンテアを保有しているのは、ユニットハウスのレンタルと販売を組み合わせた最大手の事業基盤、及びIRで確認できる配当性向35%目標と実績が整合している還元方針の信頼性を評価している為。災害仮設の反動減が底入れし、コンテナ型データセンターなどの新需要が育つかを見ていきたい。


6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

項目
2025/3期実績(分割後) 中間40円+期末45円=85円
2026/3期実績(分割後) 中間40円+期末45円=85円(2期連続85円水準維持)
2027/3期予想(分割後) 中間45円+期末45円=90円(+5円増配)
配当性向(連結) 34.0%(85円 ÷ EPS250.33円・短信記載値、前期34.3%)
DOE 3.7%(前期4.0%から△0.3pt・短信記載値)
配当利回り 3.82%(85円 ÷ ¥2,226、2026-05-13終値、J-Quants API)
配当方針 IR『よくあるご質問』で中期的に配当性向35%目標を目安とする利益還元方針を開示。累進配当宣言・DOE目標は未公表
連続増配年数 2期維持後の来期増配予想(2024/3:80円→2025/3:85円→2026/3:85円→2027/3予:90円)
株式分割 2024年10月1日付で普通株式1株→2株の株式分割を実施済

6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(配当÷EPS再計算・EDINET DB引用)

2018〜2022年の履歴を表示
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2018 280.0 302.46 92.6%
2019 400.0 345.39 115.8%
2020 240.0 419.24 57.2%
2021 260.0 460.88 56.4%
2022 160.0 574.35 27.9%
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2023 155.0 390.34 39.7%
2024 80.0 475.83 16.8%
2025 85.0 247.57 34.3%
2026 85.0 250.33 34.0%
2027(予) 90.0 263.22 34.2%

(注)

  • データ基準: EDINET DB引用・直近3期(2024〜2026)の数値は決算短信記載と一致確認済・配当性向は DPS÷EPS で再計算した参考値
  • 2023/3期の減配(増配減配耐性2点の根拠): 2022/3期(中間80+期末80=160円)→2023/3期(中間75+期末80=155円)は中間配当の△5円減配。両年とも2024/10分割前の同一株式数基準・記念/特別配当なしの純粋な普通配当減配で、直近5年内のため機械評価は耐性2点(分割後ベースでは80→77.5円)
  • 2023→2024の表記差(減配ではない): 155→80円は2024年10月1日付1→2分割による表記差(分割前155円÷2≒77.5円が分割後80円相当)で減配ではない。2018〜2021は更に過去の分割調整(逆係数)を含むため配当性向のブレ幅が大きい
  • 配当政策の歴史的特性: 2024年以降は分割後ベースで85円水準・配当性向34%へ正常化

6-3. 配当の評価ポイント

  • 増配構造: 表面85→85円(維持)+来期予想90円(+5円)で配当性向34.2%水準を維持の見込み
  • 方針シグナル: IR『よくあるご質問』で中期的に配当性向35%目標を開示(累進配当・DOE目標は未公表)、配当性向34%水準を2期実績で維持し方針と整合
  • 耐性実績: 2023/3期に中間配当80→75円(分割後80→77.5円)の減配履歴が直近5年内にあり機械評価は耐性2点。以降2024→2026は85円水準へ回復+来期90円増配予想・コロナ期(2020/2021)は配当継続だが、累進配当でないため減益局面の配当維持は保証されない

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

指標 当期 前期 前期比
売上高 542.75億円 560.92億円 △3.2%
営業利益 79.94億円 80.21億円 △0.3%
経常利益 82.98億円 81.68億円 +1.6%
当期純利益 55.63億円 55.02億円 +1.1%
EPS 250.33円 247.57円 +1.1%
営業利益率 14.7% 14.3% +0.4pt
ROE 11.0% 11.7% △0.7pt

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🟢 軽微 売上 △3.2% は前期能登半島地震応急仮設住宅・復興案件の反動と建築確認申請遅延の影響で、構造的な需要減少ではない
営業外損益 🟢 軽微 経常 +1.6% が営業 △0.3% を上回る程度で、営業外損益はわずかにプラス寄与
純利益押し上げ要因 🟢 軽微 純利益 +1.1% ≒ 経常 +1.6% で、特別損益・税効果の特殊要因による押し上げはなし
開示の誠実性 🟢 高 売上減少の原因(能登半島地震反動・建築確認申請遅延)を素直に説明・原価低減/経費削減による利益吸収を具体的に開示・来期業績予想の前提条件(コンテナ型データセンター需要・店舗網拡大)を明示

業績の質: 高品質(本業主導+原価管理による減収吸収・最終益微増を確保)

7-2. 財務・CFサマリー

指標 2025年3月期 2026年3月期
営業CF(百万円) 5,120 5,585(+9.1%)
投資CF(百万円) △2,910 △4,077
財務CF(百万円) △2,844 △573
現金等期末残高(百万円) 4,262 5,223(+22.5%)
自己資本比率(%) 74.7 75.0(+0.3pt)
CF対有利子負債比率(年) 0.5 0.7
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 237.4 160.2
  • 営業CF: 前期比 +9.1% 増・55.85億円で本業の現金創出力は改善
  • 投資CF: △40.77億円、新規工場用地購入+設備投資+店舗リニューアル△26.52億円・無形固定資産取得△10.40億円
  • 財務CF: △5.73億円、配当金支払△18.88億円+借入金純増+13.42億円
  • ネットキャッシュ: 約+16億円(現金等52.23億円 − 有利子負債約36億円)、時価総額対比約3.1%

7-3. 来期業績予想(2027年3月期)

項目 予想 前期比
売上高 590.00億円 +8.7%
営業利益 88.00億円 +10.1%
経常利益 88.00億円 +6.0%
親会社株主帰属当期純利益 58.50億円 +5.1%
EPS 263.22円 +5.1%

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
通期売上・営業利益・経常利益・純利益・EPS・ROE・営業利益率 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026-05-12開示) 🟢 一次情報
来期業績予想 2026年3月期 決算短信「1.(4)今後の見通し」「2.配当の状況」 🟢 一次情報
配当方針(中期的に配当性向35%目標) 三協フロンテア IR『よくあるご質問』(株主還元の考え方) 🟢 一次情報
配当実績・来期予想・配当性向・DOE 2026年3月期 決算短信「2.配当の状況」 🟢 一次情報
自己資本比率・純資産・現金・有利子負債・CF・CF対有利子負債比率 2026年3月期 決算短信「連結貸借対照表」「連結キャッシュ・フロー計算書」「(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移」 🟢 一次情報
過去配当履歴・EPS推移 EDINET DB 🟢 一次情報
株価¥2,226(2026-05-13終値) J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。