【ニホンフラッシュ(7820)】配当C(61点)・利回り4.7% — 2026年3月期

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📌本記事は旧期(過去四半期)の決算分析です。 同銘柄の最新カルテをご覧ください。→ 最新版を見る

結論: 黒字転換は特損剥落主導、来期は減益で配当性向91%。

📊 スコア: C 61点
💰 配当: 36→36円(±0円)、来期36円予想(±0円)
良い点: 高自己資本比率、潤沢な現金、6期連続非減配
⚠️ 注意点: 中国事業低迷、来期大幅減益、配当性向急上昇


※2026-08-11 訂正(2件): ①過去年度の1株当たり配当金 — 「6-2 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向」で、実在しない株式分割を前提とした換算値を記載していました。2025年3月期 決算短信(2025年5月15日開示)の「配当の状況」に2024年3月期の年間配当が36円00銭・配当性向64.2%と明記されており、決算短信記載の実額(2021年3月期28円・2022年3月期32円・2023年3月期36円・2024年3月期36円)へ訂正し、あわせて2024年3月期の配当性向(48.2%→64.2%)と6-1「連続増配年数」(2025年3月期から据え置き→2023年3月期から4期連続の据え置き)を訂正しました。同社の発行済株式総数は2021年3月期から25,060,000株で変わらず、この期間に株式分割はありません。なお2020年3月期以前は1株当たり配当金と1株当たり当期純利益で基準が混在しており、分割の有無も確認できていないため本表の対象から外しました。営業利益率ROEの採点根拠 — 通期カルテの正本ルール(2026年8月3日明文化・来期会社予想ベース)へ統一しました。営業利益率は来期予想6.67%(14.00億円÷210.00億円)で8点、ROEは来期予想2.83%(予想純利益9.00億円÷当期末自己資本317.98億円)で1点となり、いずれも帯は変わりません。①②とも増配減配耐性の配点(8点)・スコア61点・配当持続性ランクCに変更はありません。


1. 業績ハイライト

  • 売上 △2.2% 中国事業 △6.2% 減収が主因
  • 営業利益 +125.3% の大幅増益(本業改善)、純利益は前期特損剥落で黒字転換
  • 当期純利益14.15億円で前期△27.92億円から黒字回復
  • 国内事業は住宅着工 △12.9% 下で増収増益
  • 来期は売上 △10.5%・純利益 △36.4% 予想

2. 配当判断サマリー

  • 当期36円・来期36円据え置きで6期連続非減配を維持
  • DOE2.6%水準、配当性向は当期57.9%→来期91.0%へ急上昇予想
  • 配当方針は「業績に応じて安定した配当」の定性記載のみ
  • 純資産325億・現金116億の強固な財務余力が下支え

3. スコア内訳

配当持続性ランク: C(61/100点) ★★★☆☆

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 29 性向4、DOE4、利回り10、方針3、耐性8
財務 25 23 自己資本10、ネットキャッシュ10、営業CF安定性3
収益 25 9 営業利益率8、ROE1
合計 100 61

3-1. 主な加点(高得点項目)

  • 配当利回り 10/10: 直近DPS36円・株価¥765で4.71%、4.5%超で満点帯
  • 自己資本比率 10/10: 71.7%で60%以上の満点帯、その他製品業種でも上位水準
  • ネットキャッシュ 10/10: 92.9億円・時価総額の48.4%で30%超の満点帯
  • 増配減配耐性 8/10: 直近5年連続非減配・2025/3期の当期純損失計上時も維持・来期維持予想

3-2. 主な減点(低得点項目)

  • ROE 1/10: 来期予想2.83%(予想純利益9.00億円 ÷ 当期末自己資本317.98億円)で0〜5%帯、中国事業低迷で資本効率が低水準(当期実績は4.6%)
  • 配当方針 3/10: 「安定配当」の定性記載のみ、累進/DOE/性向目標は未明示
  • DOE 4/10: 2.6%で1〜3%帯
  • 配当性向 4/10: 当期57.9%・メーカー業種中央値35%から+22.9pt乖離

3-3. 全体所感

  • スコアの中心要素: 配当利回り4.7%・潤沢な現金・高自己資本比率の3点が加点を牽引
  • 主な減点要因: ROE(来期予想2.83%)の低水準・配当方針の定性開示・配当性向の高位
  • ランク境界の判断: 61点でC上位帯、B昇格には方針定量化と中国事業の収益回復が必要

※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 自己株式20.85億円(発行済の約9%)を継続保有で資本政策の余地大
  • 投資不動産売却収入5.03億円で投資CFをマイルドに改善
  • 為替換算調整勘定+7.24億円で純資産下支え
  • 中国事業は与信・回収重視の防衛モードに転換済み

4-2. ⚠️ Cons

  • 中国住宅市場依存度が高く、上場企業赤字比率27%の地合いが継続
  • 中東地域は地政学リスク顕在化で新規開拓を一時見合わせ
  • 営業CF17.45億円は前年比 △31.3% で減少傾向
  • 来期EPS39.55円で配当36円据え置きなら性向91%まで上昇

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有しています(株数は非開示・2026年5月時点)


5. 筆者メモ

筆者がニホンフラッシュを保有しているのは、利回り4.7%とネットキャッシュ時価総額比48.4%・自己資本比率71.7%という財務の下支え、及び中国市況悪化で赤字に沈んだ2025年3月期を挟んでも減配せず36円据え置きを続ける還元意思を評価している為。来期はEPS急減で配当性向91%予想と張り詰めるため、国内事業の利益率改善の持続と中国事業の構造改革(ルート販売・非住宅展開)の進捗を注視。


6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

項目
2025/3期実績 中間18円+期末18円=36円
2026/3期実績 中間18円+期末18円=36円(据え置き)
2027/3期予想 中間18円+期末18円=36円(据え置き)
配当性向(連結・表面) 57.9%(36円 ÷ EPS62.21円・決算短信記載値)
DOE(連結・純資産配当率) 2.6%(決算短信記載値)
配当利回り 4.7%(直近実績DPS36円 ÷ 株価¥765・2026-05-15終値・J-Quants API)
配当方針 「中長期視点で必要な内部留保を確保しつつ、業績に応じて安定した配当を継続」(短信1.(3)記載)
連続増配年数 0期連続増配(2023/3期から4期連続の据え置き) + 直近5年は 非減配継続中

6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)

2022年以前の履歴を表示
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2021/3 28 131.55 21.3%
2022/3 32 153.31 20.9%
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2023/3 36 75.12 47.9%
2024/3 36 56.04 64.2%
2025/3 36.0 △122.71
2026/3 36.0 62.21 57.9%
2027/3(予) 36.0 39.55 91.0%

(注)

  • データ基準: EDINET DB引用、直近期は短信記載と一致確認済
  • 異常値の説明: 2025/3期はEPSマイナスのため配当性向算出不可
  • 配当政策の傾向: 2021/3期28円から2023/3期36円へ増配した後、2023/3期以降は4期連続で36円の据え置き

6-3. 配当の評価ポイント(3点)

  • 増配構造: 2021/3期28円から2023/3期36円へ増配し、以降は据え置きに転換
  • 方針シグナル: DOE目標・配当性向目標・累進いずれも未明示で定性表現のみ
  • 耐性実績: 直近5年で減配なし・2025/3期の当期純損失計上時も36円を維持、来期も維持予想

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

指標 当期 前期 前期比
売上高 234.56億円 239.76億円 △2.2%
営業利益 17.45億円 7.74億円 +125.3%
経常利益 20.37億円 11.02億円 +84.8%
親会社株主帰属当期純利益 14.15億円 △27.92億円 黒字転換
EPS 62.21円 △122.71円
ROE 4.6% △9.0% +13.6pt

セグメント別(対前年同期比)

セグメント 売上 前期比 セグメント利益 前期比
日本 98.98億円 +3.9% 14.19億円 +40.6%
中国 135.57億円 △6.2% 3.26億円 黒字転換

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🔴 前期の貸倒引当金繰入24.11億円・投資不動産減損10.59億円の剥落が黒字転換の主因
営業外損益 🟢 受取利息・配当金2.64億円計上、特別損益はクリーンな構成
純利益押し下げ/押し上げ要因 🟡 投資不動産売却損1.12億円(P/L計上)+売却収入5.03億円(投資CF)・本業の中国売上減は構造的
開示の誠実性 🟢 中国事業構造改革計画を販売先・商品別に数値で明示

業績の質: 中(黒字転換は特損剥落が主因、本業改善は国内のみ)

7-2. 財務・CFサマリー

指標 2025/3期 2026/3期
営業CF(百万円) 2,542 1,745
投資CF(百万円) △1,191 △335
財務CF(百万円) △938 △540
現金等期末残高(百万円) 4,632 5,591
自己資本比率(%) 71.4 71.7
  • 有利子負債: 短期借入金21.41億円+1年内返済長期0.18億円+長期借入金1.81億円=合計23.40億円
  • ネットキャッシュ: 現金及び預金116.27億円−有利子負債23.40億円=+92.87億円。時価総額191.71億円(株価¥765 × 期末発行済株式数25,060,000株・自己株式を含む)の48.4%相当で満点帯

7-3. 来期業績予想(2027/3期 通期)

項目 予想 前期比
売上高 210.00億円 △10.5%
営業利益 14.00億円 △19.8%
経常利益 14.50億円 △28.8%
親会社株主帰属当期純利益 9.00億円 △36.4%
EPS 39.55円 △36.4%
営業利益率(通期予想) 6.67%(14.00億円 ÷ 210.00億円)
ROE(通期予想) 2.83%(9.00億円 ÷ 当期末自己資本317.98億円)

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
通期売上・営業利益・経常利益・純利益・EPS・ROE・営業利益率 2026年3月期 決算短信(2026-05-15開示) 🟢 一次情報
来期業績予想・配当方針 2026年3月期 決算短信「1.(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当」 🟢 一次情報
配当実績・来期予想・配当性向・DOE 2026年3月期 決算短信「2.配当の状況」 🟢 一次情報
自己資本比率・純資産・現金等・有利子負債・自己株式取得 2026年3月期 決算短信「連結貸借対照表」「連結CF計算書」 🟢 一次情報
セグメント別 2026年3月期 決算短信「経営成績に関する分析」 🟢 一次情報
過去配当履歴・EPS推移 EDINET DB 🟢 一次情報
株価¥765(2026-05-15終値) J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。