【学情(2301)】配当A(86点)・5期連続増配 — 2026年10月期 中間期

保有中(筆者が当該銘柄を保有)📁 サービス業

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結論: 中間は下期偏重で減益も通期は増収増益・増配継続

📊 スコア: A 86点
💰 配当: 67→75円(+8円・通期予想)、中間37円(実績)+期末38円(予想)
良い点: 5期連続増配、配当性向40〜50%目標、自己資本比率90%、無借金
⚠️ 注意点: 中間営業利益△25.8%、通期予想下方修正、利益進捗の遅れ


1. 業績ハイライト

*以下は2026年10月期 中間期(2025/11〜2026/4)の累計実績です。*

  • 中間売上高46.18億円(+5.8%)・イベント等が牽引
  • 中間営業利益3.45億円(△25.8%)・投資とコスト増が先行
  • 中間経常利益4.58億円(△28.7%)・前年の有価証券売却益剥落
  • 中間純利益3.13億円(△32.1%)・中間EPS23.33円
  • 自己資本比率90.0%(前期末86.9%)・無借金で財務は堅牢

サマリー

  • 下期偏重の季節性: 採用活動の早期化で若手経験者採用領域の売上計上が下期にシフトし、中間の全社売上は計画比90.6%にとどまった。新卒採用は下期に売上利益が偏重する構造で、中間減益は通期の不振を意味しない
  • 減益は戦略的経費増が主因: 営業利益△25.8%は広告宣伝・システム投資を計画通り実施したことに加え、物価上昇に伴う外注費・調達コスト増で販管費が+15.1%増えたため。膿出しや特別損失ではない
  • 本業ミックスの変化: 主力「Re就活」は前年同期比92.8%と減収だが、エージェント(+46.0%)・イベント(+13.8%)・Re就活キャンパス(+11.3%)が補い増収を確保した

2. 配当判断サマリー

  • 当期DPSは通期予想で67→75円(+8円)・中間37円は実績確定で、5期連続増配から6期目へ向かう
  • 中期経営計画配当性向40〜50%を維持する数値目標を明示し、業績拡大に応じ全体額を増やす方針(累進配当DOE目標の明示はなし)
  • 過去6年(2020〜2025・EDINET DB)で減配なし・コロナ期も増配を継続し、DOE6.04%・自己資本比率90%が原資を裏付ける
  • 同じ人材サービスで連続増配を続けるジェイエイシーリクルートメント(2124)と並び、配当性向目標を軸とした還元という点で性格が近い

3. スコア内訳

配当持続性ランク: A(86/100点) ★★★★★

カテゴリ 配点 得点 主な内容
配当 50 43 性向7・DOE10・利回り10・方針6・耐性10
財務 25 21 自己資本10・ネットキャッシュ7・営業CF安定性4
収益 25 22 営業利益率15・ROE7
合計 100 86

*※スコアは直近通期実績(2025年10月期)の数値を基準に算出しています。*

3-1. 主な加点(高得点項目)

  • 営業利益率 15/15: 21.2%(15%以上)で満点。就職情報サービスの高採算構造
  • DOE 10/10: 6.04%(5%以上)で満点。配当総額8.98億円÷自己資本148.8億円で高水準を維持
  • 配当利回り 10/10: 4.85%(通期予想DPS75円÷株価¥1,547)で4.5%以上・満点
  • 自己資本比率 10/10: 86.9%(60%以上)で満点。サービス業として極めて高い水準
  • 増配減配耐性 10/10: 5期連続増配+過去6年(2020〜2025)減配なし+来期も+8円増配予想で満点。コロナ期も増配を継続
  • 営業CF安定性 4/5: 過去5年連続黒字。1期だけ(2023年)+26.7%のブレが出たため、外れ値1件を除けば残り4年が±20%以内で4点
  • 配当性向 7/10: 47.9%(サービス業中央値35%対比+12.9pt)で+10〜+20pt帯・7点
  • ネットキャッシュ 7/10: +61.85億円(時価総額207.8億円の29.8%)で10〜30%帯・7点。長期預金10億円を含めると余力はさらに厚い
  • ROE 7/10: 12.9%(10〜15%帯)で7点。中期経営計画では2026年10月期に15%到達を目標

3-2. 主な減点(低得点項目)

  • 該当する明確な低得点項目なし(全項目で40%超の得点を確保)

3-3. 全体所感

  • スコアの中心要素: 営業利益率21.2%・自己資本比率86.9%・無借金の高採算かつ堅牢な財務基盤に、DOE6.04%と5期連続増配の還元実績が加わり86点
  • 主な減点要因: 配当性向47.9%・ROE12.9%が満点には一歩届かず、配当方針が累進・DOE目標まで踏み込まない6点である点が満点到達を抑制
  • ランク境界の判断: A(85〜100点)の下限。営業利益率満点・DOE6.04%・利回り4.85%・5期連続増配が押し上げ。累進配当やDOE目標の明示があればさらに上振れ、株価上昇で利回りが4.5%を割ればB圏に戻る余地。下期に通期予想の達成が崩れても財務基盤からスコアは大きくは下振れしにくい

※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。


4. Pros & Cons

4-1. ✅ Pros

  • 中間でも営業CFは+4.32億円(前年同期比108.4%)を確保し、減益下でも資金創出力は健在
  • 現預金・有価証券・長期預金で手元資金が潤沢、有利子負債ゼロで減益局面でも還元継続の余力が大きい
  • 中期経営計画で総還元性向50〜70%台を掲げ、自己株取得も機動的に検討する総還元姿勢
  • イベント・Re就活キャンパスの需要が堅調で、5月以降の開催引き合いも好調と開示

4-2. ⚠️ Cons

  • 通期営業利益予想2,600百万円に対し中間進捗は3.45億円で、下期に約22.5億円が必要と達成ハードルが高い
  • 通期業績予想は今回修正され、コスト増を織り込み当初予想を見直した(下方修正の方向)
  • 主力Re就活が前年同期比92.8%と減収で、人手依存型エージェントへのミックスシフトは利益率の質に留意
  • 物価上昇に伴う外注費・調達コスト増は将来も剥落しない可能性があり、利益率の重し

保有状況: 筆者は本銘柄を 保有しています(株数は非開示・2026年6月時点)


5. 筆者メモ

筆者は、配当性向40〜50%維持・5期連続増配・DOE6%という安定した還元と、無借金・自己資本比率90%の財務の盤石さを評価して保有。景気後退サイクルに入っても安定した還元を続けられることを期待。


6. 配当の見方

6-1. 配当の中身

項目
2025年10月期実績 67円(中間33+期末34)
2026年10月期予想 75円(中間37実績+期末38予想・+8円)
連続増配 2020〜2025年の5期連続増配・2026年予想で6期目見込み
配当性向(表面) 47.9%(67円 ÷ EPS139.97円・2025年10月期実績)
DOE(純資産配当率) 6.04%(配当総額8.98億円 ÷ 自己資本148.8億円・2025年10月期)
配当利回り 4.85%(通期予想DPS75円 ÷ 株価¥1,547・2026-06-08終値・J-Quants API)
配当方針 中期経営計画(2023年12月策定)で配当性向40〜50%を維持し、業績拡大に伴って全体額を増額する方針を明示。自己株取得も含めた総還元性向は50〜70%台を掲げる(累進配当・DOE目標の明示はなし)
通期予想内訳 2026年10月期は中間37円(実績)+期末38円(予想)=年75円(予想)

6-2. 過去年度 DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)

2022年以前の履歴を表示
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2020/10 30.0 64.29 46.7%
2021/10 37.0 97.64 37.9%
2022/10 43.0 99.35 43.3%
年度 DPS(円) EPS(円) 配当性向
2023/10 51.0 125.74 40.6%
2024/10 65.0 160.77 40.4%
2025/10(実績) 67.0 139.97 47.9%
2026/10(予想) 75.0 148.94 50.4%

(注)

  • データ基準: EDINET DB引用、直近期(2025/10)は決算短信記載と一致確認済
  • 配当政策の傾向: 2020〜2025年まで毎期増配を継続(30→67円)。配当性向は40〜50%レンジを維持しつつ、2025年は減益でEPSが下がったため47.9%へ上昇。減配履歴はEDINET DB確認範囲(過去6年・2020〜2025)で確認できず、コロナ期(2020〜2021)も増配

6-3. 配当の評価ポイント(3点)

  • 増配構造: 2020年以降5期連続増配(30→67円)。EPS成長(64.29→139.97円)が増配原資を裏付け、2026年予想75円で6期目を見込む
  • 方針シグナル: 中期経営計画で配当性向40〜50%維持+業績拡大に応じた全体額の増額を明示。累進・DOE目標までは踏み込まないが、配当性向の数値基準が定まり、総還元性向50〜70%台の方針が下支え
  • 耐性実績: 過去6年(2020〜2025・EDINET DB確認範囲)減配なし・コロナ期も増配・DOE6.04%の高水準を維持

7. 詳細データ

7-1. 業績サマリー

*以下は2026年10月期 中間期(累計)実績の対前年同期比です。*

指標 当中間期 前中間期 前年同期比
売上高 46.18億円 43.64億円 +5.8%
営業利益 3.45億円 4.66億円 △25.8%
経常利益 4.58億円 6.43億円 △28.7%
中間純利益 3.13億円 4.61億円 △32.1%
EPS 23.33円 33.85円 △31.1%
自己資本比率 90.0% 86.9%(前期末) +3.1pt

(参考)ROEは2025年10月期通期実績で12.9%(中期経営計画は2026年10月期に15%到達を目標)。

就職情報事業 内訳(対前年同期比)

区分 売上 前年同期比
Re就活(基幹Webメディア) 10.78億円 △7.2%
エージェント事業 5.45億円 +46.0%
イベント(Career Design Forum等) 15.37億円 +13.8%
Re就活キャンパス(新卒Webメディア) 7.84億円 +11.3%

業績増減要因の「業績の質」診断

観点 評価 解釈
一過性要因 🟢 減益は広告宣伝・システム投資とコスト上昇による経費増が主因で、特別損失や膿出しではない
営業外損益 🟡 経常△28.7%は前年の投資有価証券売却益0.80億円(営業外)剥落の影響を含み、本業実態は営業利益△25.8%に近い
純利益押し下げ/押し上げ要因 🟡 当期は投資事業組合運用損0.08億円等が下押し。下期偏重の構造で中間は計画比でも未達
開示の誠実性 🟢 売上計上の下期シフトを率直に説明し、事業区分別の売上推移も開示

業績の質: 戦略投資とコスト増による減益で本業劣化ではない(中位)

7-2. 財務・CFサマリー

指標 前中間期 当中間期
営業CF(百万円) 398 432
投資CF(百万円) △1,821
財務CF(百万円) △456
現金等期末残高(百万円) 2,839
自己資本比率(%) 86.9(前期末) 90.0
  • 有利子負債: 借入金・社債なし(無借金経営)。中間貸借対照表に短期・長期借入金の計上なし
  • ネットキャッシュ: 現金及び預金56.85億円+有価証券5.00億円−有利子負債0=+61.85億円(2025年10月期末・スコア基準)。時価総額約207.8億円(株価¥1,547×自己株控除後13,432,265株)の29.8%でプラス・10〜30%帯の7点。別途、長期預金10億円・投資有価証券も保有し流動性は厚い

7-3. 通期業績予想(2026年10月期・修正後)

項目 予想 前期比
売上高 120.00億円 +8.9%
営業利益 26.00億円 +11.4%
経常利益 28.00億円 +5.5%
当期純利益 20.00億円 +5.7%
EPS 148.94円

通期予想は今回修正され(「業績予想の修正:有」)、物価上昇に伴う外注費・調達コスト増を織り込み当初予想を見直した(下方修正の方向)。それでも前期比では増収増益を見込むが、中間の営業利益進捗は13.3%にとどまり、下期偏重の季節性を踏まえても達成ハードルは高い。EPS148.94円は自己株式取得等の影響を考慮した数値と注記がある。

7-4. データ出典の透明性

項目 出典 信頼度
中間期 売上・営業利益・経常利益・中間純利益・EPS 2026年10月期 第2四半期(中間期)決算短信(2026-06-08開示) 🟢 一次情報
通期業績予想(修正後)・経営成績の概況 2026年10月期 第2四半期決算短信「1.経営成績等の概況」「(3)業績予想などの将来予測情報」 🟢 一次情報
配当実績・通期配当予想 2026年10月期 第2四半期決算短信「2.配当の状況」 🟢 一次情報
自己資本比率・純資産・現金等・有利子負債 2026年10月期 第2四半期決算短信「中間貸借対照表」「中間キャッシュ・フロー計算書」(非連結) 🟢 一次情報
就職情報事業 内訳売上 2026年10月期 第2四半期決算短信「(1)当中間期の経営成績の概況」 🟢 一次情報
配当方針(配当性向40〜50%目標・総還元性向50〜70%台) 中期経営計画(2023年12月策定)・会社IR「株主還元・配当」 🟢 一次情報
過去配当履歴・EPS・営業利益率・ROE・配当性向(2020〜2025年10月期) EDINET DB 🟢 一次情報
株価¥1,547(2026-06-08終値) J-Quants API(JPX 公式) 🟢 一次情報

【免責事項】 本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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