結論: 中間期は最高益で通期予想を上方修正、配当135円は据え置き
📊 スコア: C 65点
💰 配当: 145→135円予想(△10円)、中間50円は実施・期末85円予想(10月の業績予想修正に伴う変更なし)
✅ 良い点: 中間期の各利益が過去最高、通期営業利益予想+11.1%修正、自己資本80.0%、実質無借金
⚠️ 注意点: 前期比△10円の減配予想、耐性0点、下期営業△12.0%の計算、原材料高
1. 業績ハイライト
- 売上高248.61億円(+8.3%)・中間期で過去最高
- 営業利益37.92億円(+20.0%)・利益率15.3%
- 経常39.25億円(+20.7%)・純利益26.46億円(+20.5%)
- 7月公表の中間期予想を営業利益で+13.4%上回る
- 通期営業利益予想を62.32→69.27億円へ上方修正
サマリー
- 反動を吸収して最高益: 第1四半期の前倒し需要の反動が見込まれた第2四半期も売上は前年同期比+7.3%。価格改定の浸透と電線管類の販売増で、中間期は売上・各利益が過去最高
- 通期予想を引き上げ: 通期の営業利益予想を+11.1%引き上げ、前期比+3.0%の増益見込みに転じた。下期は原材料単価の上昇を織り込み、下期単独の営業利益は前年同期比△12.0%の計算
- 配当予想は据え置き: 年135円(中間50円・期末85円)の予想は変えず、修正後の予想EPS293.91円に対する配当性向は45.9%。方針の目安である配当性向50%を下回る
2. 配当判断サマリー
- 中間配当50円を実施(支払開始予定日2026年11月26日)。年135円予想は前期145円から△10円で、10月23日の通期予想の上方修正に伴う変更はない
- 通期予想EPSは268.54円から293.91円へ上方修正され、年間配当予想は135円で据え置かれた。この組み合わせで予想配当性向は50.3%から45.9%へ下がり、方針の目安とする配当性向50%を下回る
- 方針は2027〜2029年3月期について配当性向50%またはDOE3%のいずれか高い方を目安とするもので、7月には期末予想を50円(DOE3%相当)から85円(配当性向50%相当)へ引き上げた。同じ化学で、配当性向とDOEの高い方を採るリケンテクノス(4220)と同じ型の設計
- 中期経営計画2027には2028年3月期155円・2029年3月期165円の会社計画が載っている。一方で実績は2026年3月期と当期予想が2期続けて前期比減配で、増配減配耐性は0点のまま
3. スコア内訳
配当持続性ランク: C(65/100点) ★★★☆☆
| カテゴリ | 配点 | 得点 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 配当 | 50 | 29 | 性向7・DOE7・利回り7・方針8・耐性0 |
| 財務 | 25 | 20 | 自己資本10・ネットキャッシュ7・営業CF安定性3 |
| 収益 | 25 | 16 | 営業利益率12・ROE4 |
| 合計 | 100 | 65 | — |
3-1. 主な加点(高得点項目)
- 自己資本比率 10/10: 80.0%(前期末80.7%から△0.7pt)で「60%以上」帯の満点。化学は自己資本比率の業種補正の対象外
- 営業利益率 12/15: 通期予想14.14%(営業利益6,927百万円÷売上高48,984百万円)で「10〜15%」帯の12点。中間期累計の実績は15.3%だが、採点は通期予想ベース
- 配当方針 8/10: 2027〜2029年3月期は配当性向50%またはDOE3%のいずれか高い方を目安に配当する方針で、DOE目標明示の8点
- 配当性向 7/10: 通期予想ベース45.9%(135円÷予想EPS293.91円)で、化学(メーカー)の中央値35%との差は+10.9pt(「+10〜+20pt」帯)
- DOE 7/10: 4.3%(2026年3月期 決算短信に記載された2026年3月期実績の純資産配当率)で「3〜5%」帯の7点。当期の会社見込みDOEは数値の開示がないため直近通期の開示実績を採用し、方針の「DOE3%」は目安のため値には使わない
- 配当利回り 7/10: 予想DPS135円ベースで「3.5〜4.5%」帯の7点
- ネットキャッシュ 7/10: 現金及び預金21,024百万円 + 短期有価証券1,497百万円 − 有利子負債557百万円 = +21,964百万円。時価総額比で「プラス・10〜30%」帯
3-2. 主な減点(低得点項目)
- 増配減配耐性 0/10: 2026年3月期に150→145円へ減配し、当期予想も135円と2期続けて減配する見込みのため0点。記念配当・特別配当はなく、表面と実質普通配当は同じ
- ROE 4/10: 通期予想8.48%(予想純利益4,755百万円÷平均自己資本56,106百万円=前期末55,450百万円と中間期末56,762百万円の平均)で「5〜10%」帯の4点。自己資本が厚く、利益が増えても比率が上がりにくい構造
3-3. スコアの動き(定点観測)
- スコア変動: 前回(2027年3月期 第1四半期)65点 → 今回(2027年3月期 中間期)65点(±0点)でランクCを維持
- 変動の内訳: 10項目すべて前回と同点。通期予想の上方修正で、配当性向は50.3%→45.9%(中央値35%との差は+15.3pt→+10.9pt)、営業利益率は12.84%→14.14%へ動いたが、いずれも同じ得点帯(7点・12点)にとどまった。ROEは採点根拠を直近通期実績8.7%から通期予想8.48%へ、DOEは本ブログ算出の3.9%から直近通期の開示実績4.3%へ揃えた。ネットキャッシュは今回から有利子負債に連結子会社の社債を含めて算定した。いずれも得点帯は変わらない
- 満点項目は維持: 自己資本比率10/10(80.0%)が満点のまま。借入金と社債を合わせた有利子負債5.57億円に対し、現金及び預金は210.24億円ある実質無借金の財務は変わっていない
- 現在の位置づけ: C帯(55〜69点)の上位で、B(70点)まで5点。最大の減点は増配減配耐性0/10で、2026年3月期と当期予想の2期続く減配が直近5年の判定範囲に入っている。営業利益率14.14%は15%の帯境界まで0.86ptの位置にある
※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。
4. 事業の強み・構造リスク
※本章はスコア(§3)に入っていない事業上の強み・構造リスクを扱います。
4-1. ✅ 事業の強み
- 省力化を軸にした製品の差別化: 会社は電材及び管材の強みに、人手不足の建築現場の作業を減らす製品づくりと、配線ボックス類・電線管類の高い市場占有率を挙げる。施工の手間を減らす価値が価格改定を通しやすくし、利益の厚みを支える。
4-2. ⚠️ 構造リスク
- ナフサ由来の原材料への依存: 主力製品はナフサ由来のプラスチックを原料とし、会社は中間期も原材料単価の上昇と外注加工費の増加を利益の押し下げ要因に挙げる。原料高が価格改定より先に利益を削る局面では、配当原資が振れやすい。
- 国内建築市場への集中: 電材及び管材が売上の76.0%を占め(2026年3月期)、会社は非住宅建築の着工床面積が前年同期比で減少傾向と説明する。国内の着工数量に業績が連動するため、着工の弱含みが続くと増収の前提が揺らぎやすい。
保有状況: 筆者は本銘柄を 保有していません(観察対象として継続フォロー予定)。
5. 筆者メモ
10月23日の通期業績予想の上方修正時点で、年間配当予想135円(中間50円・期末85円)は据え置かれた。修正後EPSでの予想配当性向は45.9%で、会社方針の目安50%を下回る。
次回(2027年3月期 第3四半期・2027年1月頃発表予定)見るポイント:
- 下期の原材料単価の動きと、価格改定による増収効果がどこまで続くか(通期予想は下期単独の営業利益を前年同期比△12.0%と置く計算)
- 次回決算で示される配当予想と、配当方針に関する会社の説明
- 売上債権と棚卸資産の増加で前年同期を下回った営業CF(2,447百万円・△26.4%)の推移
6. 配当の見方
6-1. 配当の中身
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 2026年3月期実績 | 145円(中間50+期末95) |
| 2027年3月期 中間期実績 | 中間配当50円(前年同期50円と同額・支払開始予定日2026年11月26日) |
| 2027年3月期予想 | 135円(中間50+期末85・△10円。2026年7月23日に100円予想から修正・10月23日の業績予想修正に伴う変更はなし) |
| 配当性向(連結・表面・通期予想ベース) | 45.9%(135円 ÷ 通期予想EPS293.91円・本ブログ算出) |
| DOE(連結・純資産配当率) | 4.3%(決算短信記載値=2026年3月期 決算短信「2.配当の状況」の2026年3月期実績。当期の会社見込みDOEは数値の開示なし) |
| 配当利回り | 採点帯 3.5〜4.5%(7/10)・予想DPS135円 |
| 配当方針 | 2027年3月期から2029年3月期は、利益率の向上と株主還元の拡充を両立させる考えのもと、配当性向50%またはDOE3%のいずれか高い方を目安に配当を実施する方針(2027年3月期 第1四半期決算短信「1.(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」・中期経営計画2027)・DOE目標明示 |
| 連続増配年数 | 0期(2026年3月期に150→145円、2027年3月期予想135円と2期続けて前期比減配) |
| 中期経営計画2027の配当計画(会社計画) | 2028年3月期155円・2029年3月期165円(中間各50円。2026年7月23日公表の会社計画で、確定した配当予想ではない) |
6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)
2022年3月期以前の履歴を表示
| 年度 | DPS(円) | EPS(円) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2017/3 | 32 | 99.71 | 32.1% |
| 2018/3 | 32 | 126.49 | 25.3% |
| 2019/3 | 40 | 177.63 | 22.5% |
| 2020/3 | 40 | 157.65 | 25.4% |
| 2021/3 | 40 | 164.58 | 24.3% |
| 2022/3 | 50 | 147.32 | 33.9% |
| 年度 | DPS(円) | EPS(円) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2023/3 | 50 | 159.40 | 31.4% |
| 2024/3 | 150 | 304.53 | 49.3% |
| 2025/3 | 150 | 299.64 | 50.1% |
| 2026/3(実績) | 145 | 290.73 | 49.9% |
| 2027/3(予想) | 135 | 293.91 | 45.9% |
(注)
- データ基準: 年度は3月期(決算日は3月20日)。EDINET DB引用で、2026/3は2026年3月期 決算短信「2.配当の状況」(配当性向49.9%)と一致を確認。2027/3は会社予想で、EPSは2026年10月23日の修正後の値
- 配当政策の傾向: 2024年3月期に50→150円へ増配し、配当性向50%を目安とする方針へ移った(第59期有価証券報告書「配当政策」で中間50円+期末100円、記念配当・特別配当の記載なし)。以降の年間配当は2026年3月期実績145円、2027年3月期予想135円
- 減配の範囲: 表の範囲(2017〜2026年3月期)で前期比の減配は2026年3月期(150→145円)のみで、2027年3月期予想も前期比△10円。コロナ期の2020/3→2021/3は40円を維持した
6-3. 配当の評価ポイント(3点)
- 増配構造: 2024〜2026年3月期の配当性向は49.3〜50.1%。2027年3月期は修正後の予想EPS293.91円に対し年間配当予想135円で、予想配当性向は45.9%
- 方針シグナル: 会社は配当性向50%またはDOE3%の高い方を目安とし、7月には期末予想を50円から85円へ修正した。中期経営計画2027の会社計画は2028年3月期155円・2029年3月期165円(方針スコアはDOE目標明示の8点)
- 耐性実績: 2026年3月期と当期予想の2期続く減配で耐性は0点。一方、中間期末の現金及び預金210.24億円は年135円の配当総額(中間期末の株式数〔自己株式を除く〕ベースで約21.85億円)の約9.6倍ある
7. 詳細データ
7-1. 業績サマリー(2027年3月期 中間期累計)
| 指標 | 当中間期 | 前年同中間期 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 248.61億円 | 229.46億円 | +8.3% |
| 営業利益 | 37.92億円 | 31.59億円 | +20.0% |
| 経常利益 | 39.25億円 | 32.52億円 | +20.7% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 26.46億円 | 21.95億円 | +20.5% |
| EPS(中間期) | 163.63円 | 135.95円 | +20.4% |
| 営業利益率(中間期実績) | 15.3% | 13.8% | +1.5pt |
| 自己資本比率 | 80.0% | 80.7%(前期末) | △0.7pt |
(注)営業利益率は中間期累計の実績で、スコアの営業利益率(14.14%)・ROE(8.48%)は通期予想ベースで採点している。
会社の中間期予想との比較
| 指標 | 中間期予想(2026年7月23日) | 実績 | 予想比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 247.78億円 | 248.61億円 | 100.3% |
| 営業利益 | 33.43億円 | 37.92億円 | 113.4% |
| 経常利益 | 34.44億円 | 39.25億円 | 114.0% |
| 中間純利益 | 23.40億円 | 26.46億円 | 113.1% |
セグメント別(対前年同期比)
| 区分 | 売上 | 前年同期比 | セグメント利益 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 電材及び管材 | 190.33億円 | +8.4% | 34.93億円 | +24.9% |
| 配線器具 | 43.25億円 | +11.6% | 4.30億円 | +7.9% |
| その他 | 15.01億円 | △0.6% | 3.10億円 | △17.9% |
- 電材及び管材は、可とう電線管「ミラフレキSS」が堅調で「ミラフレキMF」や硬質ビニル電線管「J管」も伸び、一部製品の価格改定も浸透した。原材料単価の上昇と外注加工費の増加を増収効果で吸収した
- 配線器具は、デザインを一新した「J・ワイドスリムスクエア」などが堅調で、価格改定も寄与した
- その他は電気通信が伸びた一方、省力化機械・樹脂成形用金型が減り、外注加工費や人件費の増加で減益
- 第2四半期単独(本ブログ算出・中間期累計−第1四半期累計)は売上高120.97億円(前年同期比+7.3%)、営業利益18.47億円(同+9.9%)、営業利益率15.3%
業績増減要因の「業績の質」診断
| 観点 | 評価 | 解釈 |
|---|---|---|
| 一過性要因 | 🟡 | 会社は第1四半期の前倒し調達と、供給が滞った製品の代わりを求める需要を増収要因に挙げる。中間期の数量には一時的な需要が含まれる。特別損失は災害による損失31百万円のみ |
| 営業外損益 | 🟢 | 受取利息27百万円・受取配当金47百万円・作業くず売却益25百万円などで営業外収益は151百万円(前年同期107百万円)。経常+20.7%と営業+20.0%の差は小さい |
| 純利益押し下げ/押し上げ要因 | 🟢 | 前年同期にあった補助金収入53百万円と固定資産圧縮損53百万円の相殺がなくなり、税負担率は31.1%→31.0%とほぼ同水準。純利益+20.5%は営業段階の増益による |
| 開示の誠実性 | 🟢 | 7月に公表した中間期予想を上回った実績と通期予想の上方修正を同日に開示し、修正理由に原材料単価の上昇見込みも併記。セグメント別の売上・利益と通期予想も開示 |
→ 業績の質: 価格改定の浸透と販売増による本業の増益で良好(第1四半期の前倒し需要を含む)
7-2. 財務・CFサマリー
| 指標 | 2026年3月期 | 2027年3月期 中間期 |
|---|---|---|
| 営業CF(百万円) | 7,081 | 2,447 |
| 投資CF(百万円) | △4,148 | △1,605 |
| 財務CF(百万円) | △2,697 | △1,450 |
| 現金及び預金(BS・百万円) | 21,728 | 21,024 |
| 短期有価証券(BS流動・百万円) | 1,513 | 1,497 |
| 現金及び現金同等物 期末残高(CF・百万円) | 19,710 | 19,102 |
| 自己資本比率(%) | 80.7 | 80.0(△0.7pt) |
(注)2026年3月期の3つのCFは通期、2027年3月期 中間期は中間連結キャッシュ・フロー計算書の金額(前年同中間期の営業CFは3,326百万円)。現金及び預金・短期有価証券・現金及び現金同等物は前期末・中間期末の残高(百万円未満切捨て)。
- 有利子負債: 短期借入金120百万円 + 1年内返済予定の長期借入金311百万円 + 長期借入金26百万円 + 社債100百万円 = 557百万円(日本基準)。社債は連結子会社(神保電器)の無担保社債で、中間連結貸借対照表では負債の「その他」に含まれ区分表示がない。100百万円は前期末の残高180百万円(第61期有価証券報告書「社債明細表」)から上期の償還80百万円(中間連結キャッシュ・フロー計算書)を差し引いた計算値で、2026年10月30日提出の半期報告書(社債残高の区分記載はない)で上期の償還80百万円と新規の発行がないことを確認した。会社は2026年3月期 決算短信で有利子負債を利子を支払っている全ての負債とし、期末358百万円(借入金178百万円+社債180百万円)と開示しており、同じ範囲で算定した(リース債務は会社開示の有利子負債に含まれていない)
- ネットキャッシュ: 現金及び預金21,024百万円 + 短期有価証券1,497百万円 − 有利子負債557百万円 = +21,964百万円(時価総額比〔期末発行済株式数25,607,086株・自己株式を含む(うち期末自己株式数9,420,331株)〕・「プラス・10〜30%」帯=7/10点)。長期預金4,000百万円と投資有価証券2,700百万円(いずれも固定資産)は分子に算入していない
- 現金の動き: 現金及び預金は前期末21,728百万円から21,024百万円へ約7億円減った。CFの現金及び現金同等物(19,102百万円)との差は、預入期間3か月超の定期預金を除き、短期の有価証券を加える会社の定義による(2026年3月期末は定期預金3,517百万円を除き、有価証券1,499百万円を加えて19,710百万円)。当中間期は定期預金233百万円を預け入れ、330百万円を払い戻した
- 営業CFの内訳: 税金等調整前中間純利益3,893百万円と減価償却費1,247百万円に対し、売上債権及び契約資産の増加1,358百万円、棚卸資産の増加505百万円、法人税等の支払935百万円が出て2,447百万円(前年同期3,326百万円・△26.4%)。貸借対照表でも受取手形、売掛金及び契約資産(+750百万円)と電子記録債権(+608百万円)が前期末から増えた
- 投資CF・財務CF: 投資CFの中心は有形固定資産の取得1,653百万円。財務CFは配当金の支払1,634百万円が中心で、長期借入れ410百万円と短期借入金の純増80百万円に対し、長期借入金の返済211百万円と社債の償還80百万円が出た
- 自己株式: 期末自己株式数は9,445,305株→9,420,331株。期末発行済株式総数は25,607,086株で前期末から変わらず、消却はない
- 営業CF安定性: 2022〜2026年3月期の通期営業CFは6,036→4,000→4,675→7,531→7,081百万円で赤字の期はない。5期平均5,864.6百万円から最も離れた2023年3月期(△31.8%)を除いた4期の平均6,330.75百万円に対し、2024年3月期が△26.2%と±20%を超えるため3/5点
7-3. 通期業績予想(2027年3月期・2026年10月23日に上方修正)
| 項目 | 予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 489.84億円 | +7.2% |
| 営業利益 | 69.27億円 | +3.0% |
| 経常利益 | 71.25億円 | +3.3% |
| 親会社株主帰属当期純利益 | 47.55億円 | +1.2% |
| EPS | 293.91円 | +1.1% |
| 営業利益率(通期予想) | 14.14%(6,927百万円÷48,984百万円・本ブログ算出) | △0.6pt(前期実績14.7%) |
| ROE(通期予想) | 8.48%(4,755百万円÷平均自己資本56,106百万円・本ブログ算出) | △0.2pt(前期実績8.7%) |
| 1株当たり年間配当 | 135円 | △10円(予想配当性向45.9%) |
- 修正の幅: 7月23日公表の売上高485.30億円・営業利益62.32億円・経常利益63.98億円・純利益43.42億円・EPS268.54円から、売上高+0.9%・営業利益+11.1%・経常利益+11.4%・純利益+9.5%の引き上げ。会社は第2四半期以降に想定した反動が小さく業績が底堅いこと、原材料単価の上昇を価格改定などによる増収効果で補えることを理由に挙げ、配当予想は変更しないとした
- 進捗: 通期予想に対する上期の進捗は売上高50.8%、営業利益54.7%、経常利益55.1%、純利益55.6%。前期の上期比率(売上高50.2%、営業利益47.0%、経常利益47.1%、純利益46.7%)を上回る
- 下期に必要な額(本ブログ算出・通期予想−上期実績): 売上高241.23億円(前期下期比+6.1%)、営業利益31.35億円(同△12.0%)、経常利益32.00億円(同△12.3%)。下期の営業利益率は13.0%(上期15.3%・前期下期15.7%)となる計算
- 中期経営計画との関係: 中期経営計画2027は営業利益率12〜14%以上・ROE8〜10%以上を目標に掲げる。修正後の通期予想は営業利益率14.14%・ROE8.48%(本ブログ算出)で、2027年3月期の計画値(営業利益62.32億円・営業利益率12.8%)を上回る
- 前期比の見方: 営業利益率の前期実績14.7%(売上高営業利益率)とROEの前期実績8.7%(自己資本当期純利益率)は、2026年3月期 決算短信の記載値
7-4. データ出典の透明性
| 項目 | 出典 | 信頼度 |
|---|---|---|
| 中間期の売上高・営業利益・経常利益・中間純利益・EPS・自己資本比率・セグメント別・営業外損益・特別損益 | 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)(2026-10-23開示) | 🟢 一次情報 |
| 通期業績予想(修正後)・当期配当予想(修正なし)・中間配当50円 | 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信「2.配当の状況」「3.2027年3月期の連結業績予想」「(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」 | 🟢 一次情報 |
| 通期業績予想の修正(前回予想・修正の理由・配当予想の変更なし) | 「業績予想の修正に関するお知らせ」(2026-10-23公表) | 🟢 一次情報 |
| 中間期予想・期末配当予想の修正(50円→85円)と修正の理由・第1四半期実績 | 「連結業績予想と実績の差異及び連結業績予想修正並びに配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」(2026-07-23公表) | 🟢 一次情報 |
| 配当方針・配当計画(2028年3月期・2029年3月期)・営業利益率とROEの目標・2027年3月期の計画値・事業の強み・セグメント売上比率 | 2027年3月期 第1四半期決算短信「1.(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」(2026-07-23開示)・「中期経営計画2027」の策定に関するお知らせ(2026-07-23公表) | 🟢 一次情報 |
| 配当実績・DOE(純資産配当率)・2026年3月期の実績(営業CF・投資CF・財務CF・営業利益率・ROE)・有利子負債(定義と期末残高) | 2026年3月期 決算短信(2026-04-23開示・2026-05-11一部訂正)「2.配当の状況」「(2)当期の財政状態の概況」「(3)当期のキャッシュ・フローの概況」 | 🟢 一次情報 |
| 社債の期末残高と償還予定・現金及び現金同等物と貸借対照表の関係・2024年3月期の配当の内訳・2022〜2023年3月期の営業CF | 第61期(2026年3月期)・第59期(2024年3月期)有価証券報告書(EDINET・2026-06-16/2024-06-17提出)「社債明細表」「連結キャッシュ・フロー計算書関係」「配当政策」「主要な経営指標等の推移」 | 🟢 一次情報 |
| 自己資本・現金及び預金・短期有価証券・借入金・長期預金・投資有価証券・発行済株式数・自己株式数 | 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信「中間連結貸借対照表」「発行済株式数(普通株式)」 | 🟢 一次情報 |
| 中間期の営業CF・投資CF・財務CF・社債の償還・現金及び現金同等物 中間期末残高 | 2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信「中間連結キャッシュ・フロー計算書」 | 🟢 一次情報 |
| 営業利益率(通期予想)・ROE(通期予想)・配当性向(通期予想ベース)・社債の中間期末残高・ネットキャッシュ・時価総額比・第2四半期単独・進捗・下期に必要な額・配当総額 | 本ブログ算出(会社予想値・決算短信の自己資本および株式数より計算。ROE分母は期首自己資本(前期末)と中間期末自己資本の平均) | 🟡 補助データ |
| 前回カルテ時点の配当性向・営業利益率・ネットキャッシュ(比較用) | 2027年3月期 第1四半期決算短信(2026-07-23開示)「四半期連結貸借対照表」・同日の業績予想 | 🟢 一次情報 |
| 過去配当履歴・EPS推移・通期の営業CF(2024〜2026年3月期) | EDINET DB | 🟢 一次情報 |
| 株価・配当利回り | 筆者が確認した終値を採点にのみ使用(数値は非掲載) | 🟡 補助データ |
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