結論: Q1減収減益も通期予想据置・8期連続増配継続見込み
📊 スコア: A 86点
💰 配当: 48→52円(+4円・2025実績)、2026/12期予想58円(+6円)
✅ 良い点: 8期連続増配、OPM38%、ROE26%、自己資本74%
⚠️ 注意点: Q1売上△7.4%、リバースエンジニアリング△44%
1. 業績ハイライト
- Q1売上高14.69億円(△7.4%)・日系メーカーの開発投資抑制で受注減
- Q1営業利益5.43億円(△7.9%)・OPM37.0%(△0.2pt)維持
- Q1経常利益5.61億円(△5.4%)・Q1純利益4.01億円(△6.1%)
- 自己資本比率73.6%(2025/12末74.2%から△0.6pt)・有利子負債ゼロ
- 通期予想据置・配当2026/12予想58円(+6円・性向44.5%)
サマリー
- 主力プラットフォーム堅調: 情報プラットフォーム事業 売上9.91億円(+4.6%)・既存顧客の価格改定効果と円安効果で売上増・国内357百万(+3.7%)+中国165百万(+3.9%)+北米153百万(+6.6%)で地域分散
- コンサル系事業縮小: リバースエンジニアリング事業△44.2%・コンサルティング△23.7%・自動車/大手部品メーカーの引き合い減少が直撃・但しQ2以降の商談増加傾向あり
- 通期計画進捗ほぼ計画通り: Q1売上進捗23.9%・営業利益進捗23.1%(通期 売上+10.4%・営業益+12.1%予想据置)・8期連続増配継続見込み(2017→2025・2026/12期予想含め9期目)
2. 配当判断サマリー
- 2025/12期実績DPS52円・2026/12期予想DPS58円(+6円)で実績ベース8期連続増配(2017→2025)・2026/12期予想含め9期目見込み
- 通期予想配当性向44.5%(58円÷EPS130.23円)・直近5年(2021〜2025)配当性向33〜45%帯で安定推移
- DOE通期予想11.8%(配当総額7.39億円÷自己資本62.79億円)・東証プライム平均3.2%対比で3.7倍水準
- 過去5年(2021〜2025)減配なし・コロナ期(2020-2021)も21→23円増配維持・耐性実績は良好
3. スコア内訳
配当持続性ランク: A(86/100点) ★★★★★
| カテゴリ | 配点 | 得点 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 配当 | 50 | 39 | 性向9・DOE10・利回り7・方針3・耐性10 |
| 財務 | 25 | 22 | 自己資本10・ネットキャッシュ7・営業CF安定性5 |
| 収益 | 25 | 25 | 営業利益率15・ROE10 |
| 合計 | 100 | 86 | — |
3-1. 主な加点(高得点項目)
- 営業利益率 15/15: 通期予想38.2%(15%以上)で満点・情報プラットフォーム事業の高粗利SaaS型ストックモデル
- ROE 10/10: 通期予想26.4%(15%以上)で満点・自己資本62.79億円・純利益16.60億円予想
- DOE 10/10: 11.8%(5%以上)で満点・東証プライム平均3.2%の3.7倍水準
- 自己資本比率 10/10: 73.6%(60%以上)で満点・有利子負債ゼロの無借金経営
- 増配減配耐性 10/10: 3年以上連続増配+直近5年(2021〜2025)減配なし+2026/12期予想で増配継続見込みで満点
- 営業CF安定性 5/5: 情報プラットフォーム事業のサブスクストック収益・契約継続率高水準で安定
- 配当性向 9/10: 通期予想44.5%は情報・通信業中央値35%から+9.5pt超過で9点
- 配当利回り 7/10: 58円÷1,321円=4.39%で3.5〜4.5%帯・7点
- ネットキャッシュ 7/10: +36.54億円(時価総額174.75億円の20.9%)で10〜30%帯・7点
3-2. 主な減点(低得点項目)
- 配当方針 3/10: 短信本文に配当性向目標やDOE目標等の数値方針明示なし・「安定的な配当を実施・年1回の期末配当を基本方針」の定性方針で3点
3-3. 全体所感
- スコアの中心要素: 高OPM38%+高ROE26%+DOE11.8%+8期連続増配の収益・還元面が86点の中核・1項目(配当方針3点)を除き全項目70%以上の高得点
- 主な減点要因: 配当方針が短信に数値目標明示なし・「累進配当宣言」or「配当性向目標」を明文化すれば配当方針+5〜7点で90点超のA上位視野
- ランク境界の判断: A(85〜100点)下位・配当方針の明文化進展で90点視野・通期業績未達(Q1進捗23%台)で今期通期EPS減・性向上昇するとB圏(85→82)リスク
※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。
4. Pros & Cons
4-1. ✅ Pros
- 情報プラットフォーム事業のSaaS型ストックモデル・OPM37%超でROE26%・自己資本74%の財務収益高水準
- 8期連続増配(2017→2025)+2026予想58円(+6円)で配当継続性厚い・コロナ期(2020-2021)も増配維持
- グローバル展開(日系/中国/北米/欧州 各地域でプラットフォーム売上+3〜6%増)で地政学リスク分散
- AI機能「マークラインズ生成AI」β版1月リリース・既存顧客への価格改定効果が2025/12更新契約から発現
4-2. ⚠️ Cons
- Q1売上△7.4%・通期+10.4%予想据置のため、Q2以降の急回復前提・進捗23.9%の遅れ
- リバースエンジニアリング事業△44.2%・コンサル△23.7%で自動車メーカー受注減・EV需要鈍化+関税政策の影響
- 配当方針が短信に数値目標明示なし・累進配当宣言や配当性向目標が不明示で配当方針スコア3点止まり
- 2026年度より一部セグメント区分変更(車両分解・計測等の4事業をリバースエンジニアリング+コンサルティング2大分類に整理し、他6事業は維持で全8区分)・前期比較がやや読みにくく
保有状況: 筆者は本銘柄を 保有しています(株数は非開示・2026年5月時点)。
5. 筆者メモ
2017→2025で8期連続増配・DOE11.8%は東証プライム平均3.2%の3.7倍水準。配当方針は短信で数値明示なしだが、実績で証明された連続増配が強み。2026/12期予想で9期目見込み。
次回(2026年12月期 第2四半期)見るポイント:
- Q2累計売上進捗率(現状予想 売上+5.0%・営業利益+9.6%)
- リバースエンジニアリング・コンサル事業の受注回復度
- 価格改定効果のフル年寄与によるARPU上昇トレンド
6. 配当の見方
6-1. 配当の中身
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 2024年12月期実績 | 48円(中間0+期末48) |
| 2025年12月期実績 | 52円(中間0+期末52・+4円) |
| 2026年12月期予想 | 58円(中間0+期末58・+6円) |
| 配当性向(連結・表面・通期予想) | 44.5%(58円 ÷ 通期予想EPS130.23円・決算短信記載値) |
| DOE(連結・純資産配当率・通期予想) | 11.8%(配当総額7.39億円 ÷ 自己資本62.79億円・本文逆算値) |
| 配当利回り | 4.39%(2026/12期予想DPS58円 ÷ 株価¥1,321・2026-05-26終値・J-Quants API) |
| 配当方針 | 短信本文に数値目標明示なし・「中長期保有を促進する安定配当・年1回の期末配当」の定性方針で運用 |
| 連続増配年数 | 8期連続増配(2017→2025・分割後ベース)+ 2026/12期予想で 9期目 継続見込み |
6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)
2022年以前の履歴を表示
| 年度 | DPS(円) | EPS(円) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2017/12 | 12.5 | 34.04 | 36.7% |
| 2018/12 | 15.0 | 38.73 | 38.7% |
| 2019/12 | 18.0 | 46.53 | 38.7% |
| 2020/12 | 21.0 | 47.80 | 43.9% |
| 2021/12 | 23.0 | 67.07 | 34.3% |
| 2022/12 | 29.0 | 86.27 | 33.6% |
| 年度 | DPS(円) | EPS(円) | 配当性向 |
|---|---|---|---|
| 2023/12 | 36.0 | 104.69 | 34.4% |
| 2024/12 | 48.0 | 119.35 | 40.2% |
| 2025/12 | 52.0 | 116.16 | 44.8% |
| 2026/12(予想) | 58.0 | 130.23 | 44.5% |
(注)
- データ基準: EDINET DB引用(2016年以前の株式分割影響反映後の調整値)・直近期(2025/12)は決算短信記載と一致確認済
- 直近の特徴: 2023→2025の3年間 DPS 36→52円で約1.4倍・配当性向は34→45%帯へ段階的に引き上げ・2026/12期も58円(+6円)で連続増配継続見込み
- 配当政策の傾向: 8期連続増配(2017→2025)・コロナ期(2020-2021)も21→23円増配維持・配当性向は安定して35-45%帯で推移
6-3. 配当の評価ポイント(3点)
- 増配構造: 2017→2025の8期連続増配・直近2期(2024+12円・2025+4円)+ 2026予想+6円・EPS成長(34.04→116.16円)が増配原資を裏付け
- 方針シグナル: 短信本文に数値目標明示なし・「安定配当」定性方針で配当方針スコア3点・累進配当宣言や配当性向目標明文化が今後の課題
- 耐性実績: 8期連続増配・コロナ期(2020-2021)減配なし・DOE11.8%は東証プライム平均3.2%の3.7倍水準で還元率は業界最高水準
7. 詳細データ
7-1. 業績サマリー
| 指標 | 当期Q1 | 前期Q1 | 前期同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14.69億円 | 15.87億円 | △7.4% |
| 営業利益 | 5.43億円 | 5.90億円 | △7.9% |
| 経常利益 | 5.61億円 | 5.94億円 | △5.4% |
| 当期純利益 | 4.01億円 | 4.27億円 | △6.1% |
| EPS(Q1単独) | 31.47円 | 32.31円 | △2.6% |
| 営業利益率 | 37.0% | 37.2% | △0.2pt |
※通期予想(2026/12期)は売上6,150百万円(+10.4%)・営業利益2,350百万円(+12.1%)・純利益1,660百万円(+9.2%)・通期EPS130.23円・2026年2月12日公表予想を据置
事業セグメント別Q1(対前年同期比・全8区分)
| 区分 | 売上 | 前期同期比 |
|---|---|---|
| 情報プラットフォーム事業 | 9.91億円 | +4.6% |
| リバースエンジニアリング事業 | 1.84億円 | △44.2% |
| コンサルティング事業 | 1.35億円 | △23.7% |
| 市場予測情報販売事業 | 0.70億円 | +2.9% |
| 人材紹介事業 | 0.39億円 | +77.5% |
| プロモーション広告事業(LINES) | 0.37億円 | +27.9% |
| 自動車ファンド事業 | 0.04億円 | △53.3% |
| その他(車載ソフトウェア開発受託) | 0.04億円 | (新規計上) |
業績増減要因の「業績の質」診断
| 観点 | 評価 | 解釈 |
|---|---|---|
| 一過性要因 | 🟢 | 特別利益・特別損失なし・本社移転に伴う一時費用が営業利益を圧迫 |
| 営業外損益 | 🟡 | 持分法投資損2百万円・但し受取利息+受取配当金で経常△5.4%は営業△7.9%より緩和 |
| 純利益押し下げ/押し上げ要因 | 🟡 | EV需要鈍化+関税政策で日系自動車メーカーの開発投資抑制が直撃・リバースエンジニアリング/コンサル事業に逆風 |
| 開示の誠実性 | 🟢 | セグメント区分変更を図解で説明・地域別売上開示・自動車市場の構造リスクを率直に開示 |
→ 業績の質: 主力プラットフォーム堅調・コンサル系一過性減少・通期予想据置で底固い
7-2. 財務・CFサマリー
| 指標 | 2025/12末 | 2026/3末 (Q1) |
|---|---|---|
| 現金及び預金(百万円) | 3,802 | 3,581 |
| 投資有価証券(百万円) | 2,806 | 2,794 |
| 長期預金(百万円) | 69 | 72 |
| 純資産(百万円) | 6,574 | 6,317 |
| 自己資本比率(%) | 74.2 | 73.6 |
- 有利子負債: 短期借入金・長期借入金ともなし・退職給付に係る負債15.5百万円のみ・無借金経営
- ネットキャッシュ: 現金及び預金3,581百万円+長期預金72百万円−有利子負債0=+3,654百万円(時価総額約174.75億円=株価¥1,321×期末発行済13,228,800株(自己株式含む)の20.9%)。プラスかつ時価総額10〜30%帯で7/10点。投資有価証券2,794百万円を含めると約36.9%でA上位水準
7-3. 通期業績予想(2026年12月期・2026年2月12日公表予想据置)
| 項目 | 予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 61.50億円 | +10.4% |
| 営業利益 | 23.50億円 | +12.1% |
| 経常利益 | 23.80億円 | +10.9% |
| 親会社株主帰属当期純利益 | 16.60億円 | +9.2% |
| EPS | 130.23円 | +12.1% |
Q1進捗率(売上23.9%・営業利益23.1%・純利益24.2%)はやや遅れだが、Q2以降の商談回復(リバースエンジニアリング・コンサル)+価格改定フル年寄与を見込む。
7-4. データ出典の透明性
| 項目 | 出典 | 信頼度 |
|---|---|---|
| Q1売上・営業利益・経常利益・純利益・EPS・営業利益率 | 2026年12月期 第1四半期決算短信(2026-05-15開示) | 🟢 一次情報 |
| 通期業績予想・配当方針 | 2026年12月期 第1四半期決算短信「(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」+ 2026-02-12 公表値 | 🟢 一次情報 |
| 配当実績・通期予想・配当性向 | 2026年12月期 第1四半期決算短信「2.配当の状況」 | 🟢 一次情報 |
| 自己資本比率・純資産・現金等 | 2026年12月期 第1四半期決算短信「四半期連結貸借対照表」 | 🟢 一次情報 |
| 事業セグメント別売上(全8区分・2026年度より一部新区分) | 2026年12月期 第1四半期決算短信「(1)当四半期連結累計期間の経営成績の概況」 | 🟢 一次情報 |
| 過去配当履歴・EPS推移 | EDINET DB | 🟢 一次情報 |
| 株価¥1,321(2026-05-26終値) | J-Quants API(JPX 公式) | 🟢 一次情報 |
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