結論: 増収増益で満点5項目維持、株価上昇で利回りが帯移動
📊 スコア: B 75点
💰 配当: 96→100円(+4円)、期末一括・9/28に期末97→100円へ増額修正
✅ 良い点: 無借金、自己資本比率76.0%、DOE 10.4%
⚠️ 注意点: 予想配当性向56.7%、予想利回り3.48%(2026-08-21終値基準)、ソリューション事業は営業赤字
※2026-09-29 更新: 会社が2026年9月28日に開示した「2027年3月期第2四半期(中間期)及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」「2027年3月期 期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」を反映しました。通期予想は売上高126,000→128,000百万円・営業利益19,500→20,100百万円・純利益13,100→13,300百万円・EPS 173.67→176.30円へ上方修正され、期末配当予想は97円→100円(年間100円・前期比+4円)へ引き上げられています。これに伴い配当性向は55.9%→56.7%、配当利回りは3.38%→3.48%(株価¥2,870・2026-08-21終値は据え置き)、営業利益率(通期予想)は15.48%→15.70%、ROE(通期予想)は18.4%→18.7%となりますが、いずれも得点の帯は変わらず、合計スコア75点・配当持続性ランクBに変更はありません。
1. 業績ハイライト
- 売上高29,930百万円(+9.6%)で増収
- 営業利益4,175百万円(+17.4%)の増益
- 経常利益4,263百万円(+17.3%)
- 四半期純利益2,514百万円(+15.2%)
- 通期予想は9/28に上方修正、営業利益の進捗率20.8%
サマリー
- 報告2区分がそろって増収: 売上高は29,930百万円で前年同期比+9.6%。システム開発事業が26,083百万円(+8.6%)、ソリューション事業が4,068百万円(+18.9%)(いずれもセグメント間の内部取引を含む計数)と、報告セグメント2区分がそろって増収となった。
- 増収に伴う採算の改善: 営業利益は4,175百万円で+17.4%と増収率を上回った。売上総利益率が22.9%から24.1%へ+1.2pt改善し、販管費の増加は2,700→3,032百万円(+12.3%)にとどまっている。
- 通期予想は上方修正: 第1四半期決算の時点では2026年5月8日公表の通期予想(売上高126,000百万円・営業利益19,500百万円)が据え置かれていたが、会社は2026年9月28日に金融IT区分の好調などを理由に売上高128,000百万円・営業利益20,100百万円へ引き上げた。修正後予想に対する営業利益の進捗率は20.8%、修正後の第2四半期累計予想8,900百万円に対しては46.9%の位置にある。
2. 配当判断サマリー
- 2027年3月期の年間配当予想は100円(期末一括)。第1四半期決算の時点では期初予想97円のままだったが、2026年9月28日に通期予想の上方修正とあわせて期末配当を97円→100円へ引き上げた。前期96円から+4円の増配予想で、記念配当・特別配当の注記はない。
- 実質普通配当ベースでは2017年3月期から2026年3月期まで10期連続増配で、当期予想は11期目にあたる。表面DPSが2020→2021年3月期に46→42円と下がって見えるのは、創立50周年記念配当14円(株式分割後換算)の剥落によるもの。
- 予想配当性向は56.7%(予想DPS100円÷予想EPS176.30円)で、成長IT・SIerの標準ライン25%から+31.7pt。会社は総還元性向70%以上かつ配当性向50%以上を株主還元の基本方針に掲げており、今回の増額修正でも配当性向56.7%・総還元性向71.6%の見込みを示している。高い性向は方針に沿った水準といえる。
- 同じ情報・通信業でSIerのキューブシステム(2335)も、記念配当を挟んだ年の表面DPSが減配に見える点で本銘柄と同型の読み方が必要になる。
3. スコア内訳
配当持続性ランク: B(75/100点) ★★★★☆
| カテゴリ | 配点 | 得点 | 主な内容 |
|---|---|---|---|
| 配当 | 50 | 30 | 性向0・DOE10・利回り4・方針6・耐性10 |
| 財務 | 25 | 20 | 自己資本10・ネットキャッシュ7・営業CF安定性3 |
| 収益 | 25 | 25 | 営業利益率15・ROE10 |
| 合計 | 100 | 75 | — |
営業利益率とROEは、第1四半期単独ではなく当期通期の会社予想を採点根拠とした。営業利益率は通期予想15.70%(営業利益20,100百万円÷売上高128,000百万円)、ROEは通期予想18.7%(予想純利益13,300百万円÷自己資本71,083百万円=期首73,753百万円と第1四半期末68,413百万円の平均)である。配当性向・配当利回りも当期通期予想の年100円を基準に判定している(いずれも2026年9月28日の修正後予想)。
3-1. 主な加点(高得点項目)
- 営業利益率 15/15: 通期予想15.70%(営業利益20,100百万円÷売上高128,000百万円)。15%以上で満点の帯で、2026年3月期実績16.2%からは△0.5pt
- DOE 10/10: 10.4%(2026年3月期の純資産配当率・決算短信記載値)。5%以上で満点の帯にあり、本ブログで扱う銘柄のなかでも高い水準
- 増配減配耐性 10/10: 実質普通配当ベースで2017年3月期から2026年3月期まで10期連続増配、直近5年に減配なし。当期予想100円は前期比+4円の増配予想で、「3年以上連続増配+直近5年で減配なし+来期増配予想」帯
- 自己資本比率 10/10: 76.0%(前期末75.7%から+0.3pt)。60%以上で満点の帯
- ROE 10/10: 通期予想18.7%(予想純利益13,300百万円÷期首・第1四半期末平均自己資本71,083百万円)。15%以上で満点の帯
- ネットキャッシュ 7/10: 現金及び預金29,478百万円 + 短期有価証券3,000百万円 − 有利子負債0百万円 = +32,478百万円。時価総額約2,468億円比13.2%で「プラス・時価総額の10〜30%」帯
3-2. 主な減点(低得点項目)
- 配当性向 0/10: 当期通期予想56.7%(予想DPS100円÷予想EPS176.30円)。成長IT・SIerの標準ライン25%対比+31.7ptで「+30pt超」帯。前カルテは2026年3月期実績56.3%(+31.3pt)で、同じく0点だった
- 配当利回り 4/10: 3.48%(予想DPS100円÷株価¥2,870・2026-08-21終値)。2.5〜3.5%帯で、前カルテの3.61%(株価¥2,686)から△0.13pt下がり7→4点へ移った
3-3. スコアの動き(定点観測)
- スコア変動: 前期78点 → 今期75点(△3点)
- 変動の内訳: 動いたのは配当カテゴリの33→30のみで、財務20・収益25は前カルテから不変。配当利回りが株価¥2,686での3.61%から¥2,870での3.48%へ下がり7→4点となった。配当額は96→100円と増えており(2026年9月28日の増額修正後)、減点は株価水準の変化による帯の移動である
- 満点5項目は維持: DOE 10/10・増配減配耐性 10/10(配当)、自己資本比率 10/10(財務)、営業利益率 15/15・ROE 10/10(収益)の5項目は前カルテから不変で、高いDOEと無借金の財務という支柱は動いていない
- 現在の位置づけ: B帯(70〜84点)の中位。収益25/25に対し配当は30/50で、配当性向0/10と配当利回り4/10がA(85点以上)との距離をつくっている。予想EPS176.30円に対して年100円という配分が続く限り、配当性向は「+30pt超」帯の中にある
※本スコアは決算短信の数値から機械的に算出した独自指標であり、将来の減配可能性を予測するものではありません。過去のデータ上の傾向を整理した参考情報としてご利用ください。
4. 事業の強み・構造リスク
4-1. ✅ 事業の強み
- 金融ITの基幹システム更改を軸にした受注: 大手銀行の基幹システム更改と保険会社の既存案件拡大で、金融IT区分の売上は9,589百万円(+14.7%)、セグメント利益は1,802百万円(+13.2%)。複数年に及ぶ更改案件は稼働の見通しが立ち、配当原資の予見性を高める。
- 注力領域DAS事業への構成シフト: 注力事業と位置づけるDAS事業の売上は16,059百万円(+29.2%)、うちDX・AI等新技術関連は11,993百万円(+33.1%)。通期でも63,000百万円(+9.4%)を計画し、単価の高い領域の比率上昇が利益率を支える。
4-2. ⚠️ 構造リスク
- ソリューション事業の営業赤字: 売上は4,068百万円(+18.9%)まで伸びたが、医療・ヘルスケア分野の営業体制強化に伴う販管費増で72百万円の営業損失が続く。AI開発の資源集中先でもあり、黒字化時期が全社利益率の変動要因になる。
- のれん・顧客関連資産の残高: 第1四半期末ののれん7,868百万円と顧客関連資産7,251百万円は総資産90,024百万円の16.8%を占め、四半期あたり326百万円の償却が続く。買収事業の収益が計画を下回れば減損が配当原資を圧迫する。
保有状況: 筆者は本銘柄を 保有していません(観察対象として継続フォロー予定)。
5. 筆者メモ
全社は増収増益だが、AI投資の受け皿であるソリューション事業は72百万円の営業赤字が続く。ここが黒字へ転じるかが通期の利益率と配当原資の見どころになる。
次回(2027年3月期 中間期・2026年10月発表予定)見るポイント:
- 修正後の第2四半期累計予想(売上高62,000百万円・営業利益8,900百万円・2026年9月28日公表)に対する着地
- ソリューション事業の営業損益が黒字へ転じるかどうか
- 会社見込みの総還元性向71.6%(2026年9月28日公表)に沿った自己株式取得の追加開示の有無
6. 配当の見方
6-1. 配当の中身
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 2026年3月期実績 | 96円(期末一括・前期比+9円) |
| 2027年3月期予想 | 100円(期末一括・+4円・2026年9月28日に期末97円→100円へ増額修正) |
| 配当性向(連結・当期通期予想・表面) | 56.7%(予想DPS100円 ÷ 予想EPS176.30円・会社見込みの56.7%と一致)。2027年3月期予想に記念配当・特別配当は含まれないため実質普通配当ベースでも同値。前期実績は56.3%(決算短信「2.配当の状況」記載値) |
| DOE(連結・純資産配当率) | 10.4%(2026年3月期実績・決算短信記載値。第1四半期決算短信に純資産配当率の記載はない) |
| 配当利回り | 3.48%(予想DPS100円 ÷ 株価¥2,870・2026-08-21終値・J-Quants API) |
| 配当方針 | 連結ベースで総還元性向70%以上かつ配当性向50%以上を株主還元の基本方針として明示(2026年6月22日提出の有価証券報告書「3 配当政策」)。DOE目標および減配しないことを明示する累進配当の宣言はない |
| 連続増配年数 | 実質普通配当ベースで10期連続増配(起点は2016年3月期18.5円、2017年3月期22円から2026年3月期96円まで・いずれも株式分割後換算)。2027年3月期予想100円は11期目にあたる |
6-2. 過去年度 連結DPS・EPS・配当性向(EDINET DB 引用、配当÷EPS再計算)
2022年以前の履歴を表示
| 年度 | DPS(円・分割後換算) | 実質普通DPS(円・分割後換算) | EPS(円・分割後換算) | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|
| 2016 | 18.5 | 18.5 | 35.49 | 52.1% |
| 2017 | 22 | 22 | 52.91 | 41.6% |
| 2018 | 26 | 26 | 63.38 | 41.0% |
| 2019 | 30 | 30 | 69.66 | 43.1% |
| 2020 | 46(普通32+記念14) | 32 | 78.21 | 40.9% |
| 2021 | 42 | 42 | 80.10 | 52.4% |
| 2022 | 52 | 52 | 99.37 | 52.3% |
| 年度 | DPS(円・分割後換算) | 実質普通DPS(円・分割後換算) | EPS(円・分割後換算) | 配当性向 |
|---|---|---|---|---|
| 2023 | 67 | 67 | 132.31 | 50.6% |
| 2024 | 72 | 72 | 133.29 | 54.0% |
| 2025 | 87 | 87 | 153.61 | 56.6% |
| 2026 | 96 | 96 | 170.49 | 56.3% |
| 2027(予想) | 100 | 100 | 176.30 | 56.7% |
(注)
- データ基準: 2016〜2025年3月期のDPS・EPSは EDINET DB(有価証券報告書由来)引用。2026年3月期の実績は2026年3月期決算短信(2026年5月8日開示)の記載値。2027年3月期(予想)は2026年9月28日開示の業績予想・期末配当予想の修正に関するお知らせの記載値(修正前は第1四半期決算短信のDPS97円・EPS173.67円)。EPSはいずれも会社開示値で、配当性向から逆算していない
- 株式分割の反映: 2020年1月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を実施しており、表中のDPS・EPSはすべて分割後ベースに揃えている。2016〜2019年3月期の表面配当額(分割前)は37→44→52→60円で、分割後換算は18.5→22→26→30円にあたる(2020年6月提出の有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」)
- DPS列の方針: 1列目は表面DPS(記念配当を含む年額)、2列目は記念配当を除いた実質普通配当ベース。該当のない年は両列が同値。配当性向は実質普通配当ベースで再計算している
- 2020年の表面 vs 実質普通配当: 2020年3月期の中間配当28円(分割前)は全額が創立50周年記念配当で、分割後換算では14円。普通配当にあたるのは期末32円(分割後)である。表面ベースでは2020→2021年3月期が46→42円の減配に見えるが、実質普通配当ベースでは32→42円の+10円増配にあたる
- 連続増配の数え方: 実質普通配当ベースで2016年3月期18.5円を起点に、2017年3月期22円から2026年3月期96円まで10期連続で増配している(22→26→30→32→42→52→67→72→87→96円)。2027年3月期予想100円は11期目にあたる。なお本表は2016年3月期以降を対象としており、それ以前の配当は集計範囲外
- 配当政策の傾向: 配当性向(実質普通配当ベース)は2016〜2020年3月期がおおむね41〜52%、2021年3月期以降は52.4→52.3→50.6→54.0→56.6→56.3%と切り上がってきた。会社が基本方針に掲げる「配当性向50%以上」の上側で推移している
6-3. 配当の評価ポイント(3点)
- 増配構造: 96→100円(+4円)で、実質普通配当ベースの連続増配は11期目の見込み。期初予想の+1円から、2026年9月28日の通期予想上方修正にあわせて+4円へ積み増された。増配幅は前期の+9円より小さいが、増配率+4.2%は修正後の通期予想純利益の伸び+2.2%を上回り、配当性向は56.3%(前期実績)→56.7%(当期予想)へわずかに上がる
- 方針シグナル: 「総還元性向70%以上かつ配当性向50%以上(いずれも連結ベース)」を有価証券報告書「配当政策」で数値明示。2026年3月期は配当7,288百万円+自己株式取得2,001百万円=9,289百万円で、純利益13,009百万円に対する総還元性向は71.4%と方針の下限を実績で満たした。2026年9月28日の期末配当増額でも、会社はこの方針を修正理由に挙げている。一方でDOE目標や累進配当の宣言はなく、予想EPSが下がれば配当額も追随しうる設計にある
- 耐性実績: 直近5年(2022〜2026年3月期)に実質普通配当ベースの減配はなく、コロナ期の2021年3月期も32→42円へ増配した。表面DPSが2020→2021年3月期に46→42円と下がって見えるのは創立50周年記念配当14円(分割後換算)の剥落によるもので、普通配当の減配ではない
7. 詳細データ
7-1. 業績サマリー(第1四半期累計)
| 指標 | 当期(Q1累計) | 前期(Q1累計) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,930百万円 | 27,298百万円 | +9.6% |
| 営業利益 | 4,175百万円 | 3,557百万円 | +17.4% |
| 経常利益 | 4,263百万円 | 3,635百万円 | +17.3% |
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 2,514百万円 | 2,182百万円 | +15.2% |
| EPS | 33.16円 | 28.54円 | +16.2% |
| 営業利益率(四半期単独) | 13.95% | 13.03% | +0.92pt |
| ROE | —(四半期非開示・通期予想は§7-3) | — | — |
セグメント別(対前年同期比)
| 区分 | 売上 | 前期比 |
|---|---|---|
| システム開発事業 — 金融IT | 9,589百万円 | +14.7% |
| システム開発事業 — 産業IT | 6,923百万円 | +2.3% |
| システム開発事業 — 社会基盤IT | 6,153百万円 | +7.5% |
| システム開発事業 — ITインフラ | 3,418百万円 | +7.7% |
| ソリューション事業 | 4,068百万円 | +18.9% |
(注)売上はセグメント間の内部取引を含む計数。セグメント別の営業利益は金融IT 1,802百万円(+13.2%)・産業IT 953百万円(+6.1%)・社会基盤IT 1,162百万円(+20.4%)・ITインフラ 544百万円(+7.2%)・ソリューション事業△72百万円(前年同期は△220百万円)で、全社費用の調整額は△215百万円。
通期予想(2026年9月28日修正後)に対する進捗率
| 項目 | 当期Q1 | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,930百万円 | 128,000百万円 | 23.4% |
| 営業利益 | 4,175百万円 | 20,100百万円 | 20.8% |
| 経常利益 | 4,263百万円 | 20,400百万円 | 20.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,514百万円 | 13,300百万円 | 18.9% |
業績増減要因の「業績の質」診断
| 観点 | 評価 | 解釈 |
|---|---|---|
| 一過性要因 | 🟢 | 特別利益は固定資産売却益0百万円のみで特別損失の計上はなく、減損損失・のれんの重要な変動も「該当事項なし」と注記されている。営業利益+17.4%は増収に伴う採算改善がそのまま出た形 |
| 営業外損益 | 🟢 | 営業外収益は84→98百万円(受取利息10→19・受取配当金16→21)、営業外費用は6→10百万円(為替差損5百万円が新規)。経常利益+17.3%は営業利益+17.4%とほぼ同水準で、営業外の押し上げはない |
| 純利益押し下げ要因 | 🟡 | 税金等調整前四半期純利益は3,639→4,264百万円(+17.2%)だが、法人税等が1,450→1,750百万円へ増え税負担率は39.9%→41.0%へ上昇。親会社株主に帰属する四半期純利益の伸びは+15.2%と営業段階を下回った。会社は四半期特有の会計処理として見積実効税率による計算を適用していると注記している |
| 開示の誠実性 | 🟢 | 報告2セグメント(システム開発事業は4分野に細分・計5区分)で売上・利益の両方を開示し、ソリューション事業の営業損失についても医療・ヘルスケア分野の営業体制強化に伴う販管費増と要因を明記。四半期特有の会計処理の適用も注記している |
→ 業績の質: 全区分の増収と採算改善による本業ベースの増益で、一過性要因の寄与はない
7-2. 財務・CFサマリー
| 指標 | 前期(2026年3月期) | 当第1四半期(2026年6月末) |
|---|---|---|
| 営業CF(百万円) | 16,156 | N/A(CF未作成) |
| 投資CF(百万円) | △3,084 | N/A(CF未作成) |
| 財務CF(百万円) | △10,517 | N/A(CF未作成) |
| 現金及び預金(BS・百万円) | 30,905 | 29,478 |
| 短期有価証券(BS流動・百万円) | 4,000 | 3,000 |
| 現金及び現金同等物 期末残高(CF・百万円) | 32,491 | N/A(CF未作成) |
| 自己資本比率(%) | 75.7 | 76.0 |
- 有利子負債: 短期借入金・1年内返済予定の長期借入金・長期借入金・社債・リース債務のいずれも当第1四半期連結貸借対照表に計上がなく0百万円。2026年3月期中に借入金を完済しており、無借金の状態が続いている
- ネットキャッシュ: 現金及び預金29,478百万円 + 短期有価証券3,000百万円 − 有利子負債0百万円 = +32,478百万円。時価総額約2,468億円(株価¥2,870×期末発行済株式数86,000,000株・自己株式を含む)の13.2%で、「プラス・時価総額の10〜30%」帯の7/10点。投資その他の資産に計上される投資有価証券1,754百万円は長期資産のため分子に算入していない。情報・通信業はネットキャッシュの業種補正対象外で本則を適用している
- 営業CF安定性の評価対象5期(2022年3月期〜2026年3月期・単位百万円): 7,244 → 10,067 → 12,188 → 12,298 → 16,156。5期とも黒字だが、5期平均11,590百万円からの乖離は2022年3月期△37.5%と2026年3月期+39.4%の2期が±20%を超えるため、「黒字維持だがブレあり」帯の3/5点。当第1四半期は四半期連結キャッシュ・フロー計算書が作成されていない(決算短信の注記)ため、四半期の営業CFは採点に使っていない
- 四半期中の資産・負債の動き: 総資産は前期末比7,418百万円減の90,024百万円。受取手形・売掛金及び契約資産が△5,163百万円、現金及び預金が△1,427百万円、有価証券が△1,000百万円と、期末集中の回収と支払を映した減少が中心。純資産は5,374百万円減の69,425百万円で、会社は四半期純利益2,514百万円の増加に対し配当金の支払7,288百万円と自己株式取得558百万円の減少が上回ったと説明している
- 自己株式の動き: 自己株式数は10,077,689株→10,293,217株へ215,528株増えた一方、期末発行済株式総数(自己株式を含む)は86,000,000株で前期末から変わっていない。当第1四半期に自己株式の消却は行われていない。なお会社は2026年9月28日に自己株式3,000,000株の消却(2026年10月16日予定・消却後の発行済株式総数83,000,000株)を決議したが、第1四半期末より後の事象のため、本記事の時価総額は第1四半期末の86,000,000株で算定している
7-3. 通期業績予想(2027年3月期・2026年9月28日修正後)
| 項目 | 予想 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 128,000百万円 | +8.6% |
| 営業利益 | 20,100百万円 | +5.4% |
| 経常利益 | 20,400百万円 | +5.6% |
| 親会社株主帰属当期純利益 | 13,300百万円 | +2.2% |
| EPS | 176.30円 | +3.4% |
| 年間配当 | 100円 | +4円 |
| 営業利益率(通期予想) | 15.70%(20,100百万円÷128,000百万円・本ブログ算出) | △0.5pt |
| ROE(通期予想) | 18.7%(13,300百万円÷71,083百万円・本ブログ算出) | +0.3pt |
(注)ROEの分母71,083百万円は、期首自己資本73,753百万円(2026年3月期末)と第1四半期末自己資本68,413百万円の平均。前期比は2026年3月期の会社開示ROE 18.4%・売上高営業利益率16.2%との差。通期予想は第1四半期時点では2026年5月8日公表値(売上高126,000百万円・営業利益19,500百万円・経常利益19,700百万円・純利益13,100百万円)のまま据え置かれていたが、会社は2026年9月28日に上表の値へ上方修正した。予想EPSは第1四半期決算短信の173.67円(2026年3月期決算短信時点の173.76円から自己株式の取得に伴い小幅に変動)から176.30円へ変わっている。
7-4. データ出典の透明性
| 項目 | 出典 | 信頼度 |
|---|---|---|
| 第1四半期の売上高・営業利益・経常利益・四半期純利益・EPS | 2027年3月期 第1四半期決算短信(2026年7月30日開示)「四半期連結損益計算書」 | 🟢 一次情報 |
| 通期業績予想(売上高・営業利益・経常利益・純利益・EPS) | 2026年9月28日開示「2027年3月期第2四半期(中間期)及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」(修正前の値は2027年3月期 第1四半期決算短信「3.2027年3月期の連結業績予想」) | 🟢 一次情報 |
| 営業利益率(通期予想)・ROE(通期予想) | 本ブログ算出(会社予想値より計算・ROE分母は期首自己資本(前期末)と第1四半期末自己資本の平均) | 🟡 補助データ |
| 配当実績・当期配当予想・配当性向 | 2026年9月28日開示「2027年3月期 期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」(当期配当予想100円・会社見込みの配当性向56.7%・総還元性向71.6%)、2027年3月期 第1四半期決算短信「2.配当の状況」、2026年3月期 決算短信「2.配当の状況」 | 🟢 一次情報 |
| DOE(純資産配当率10.4%) | 2026年3月期 決算短信「2.配当の状況」 | 🟢 一次情報 |
| 配当方針(総還元性向70%以上かつ配当性向50%以上) | 2026年3月期 有価証券報告書(2026年6月22日提出)「3 配当政策」 | 🟢 一次情報 |
| 自己資本比率・現金及び預金・短期有価証券・有利子負債・のれん・顧客関連資産・期末発行済株式数・自己株式数 | 2027年3月期 第1四半期決算短信「四半期連結貸借対照表」「(4)発行済株式数」 | 🟢 一次情報 |
| 自己株式3,000,000株の消却(2026年10月16日予定・第1四半期末より後の事象) | 2026年9月28日開示「自己株式の消却に関するお知らせ」 | 🟢 一次情報 |
| 営業CF・投資CF・財務CF・現金及び現金同等物 期末残高(2026年3月期) | 2026年3月期 決算短信「連結キャッシュ・フロー計算書」 | 🟢 一次情報 |
| セグメント別売上・営業利益・DAS事業 | 2027年3月期 第1四半期決算短信「1.経営成績等の概況」「セグメント情報等の注記」 | 🟢 一次情報 |
| 2020年3月期 中間配当28円の創立50周年記念配当内訳・2020年1月1日付 1株→2株の株式分割・2016〜2019年3月期の配当額 | 2020年3月期 決算短信「2.配当の状況」注記、2020年3月期 有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」「3 配当政策」 | 🟢 一次情報 |
| 過去配当履歴・EPS推移(2016〜2025年3月期) | EDINET DB | 🟢 一次情報 |
| 株価¥2,870(2026-08-21終値) | J-Quants API(JPX 公式) | 🟢 一次情報 |
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本記事は配当持続性スコアの枠組みに基づき、筆者が一次情報と内容を確認・編集して公開しています。下書き・集計・整形には補助ツールを使用しています。誤りにお気づきの方は X(@haitoukarte) へお知らせください。